電子新聞で相互乗り入れ 沖縄タイムスと神奈川新聞連携へ

 沖縄タイムス社(豊平良孝社長)と神奈川新聞社(並木裕之社長)は22日、3月1日にスタートする新聞定期購読者向けの電子版相互乗り入れに関する基本合意書に調印した。

 両社いずれかの新聞定期購読を条件に、電子版も月額1080円で提供する内容で業界初の試みとなる。

 神奈川新聞読者にとっては、沖縄の地元目線で発信される日米安保、米軍基地、文化、観光などの独自ニュースがパソコン、タブレット、スマートフォンからすべて閲覧できるようになる。現在、神奈川在住者が沖縄タイムスを読む場合は郵送サービスとなり、通常手元に届くのに2日程度かかる。今回の仕組みでは発行日の午前5時から電子版を読めるため、情報入手が早く、スムーズになる。

 川崎沖縄県人会の多目的ホール(川崎市川崎区)で行われた調印式では沖縄タイムス社の具志堅毅東京支社長が「新しいテクノロジーを取り入れ、読者の利便性を向上するサービスにしていきたい。人の交流を含め今後の広がりが楽しみ」とあいさつ。神奈川新聞社デジタルビジネス局の青木晋局長も「両県民が抱える課題を共有し、心をさらに近づける契機になれば」と期待した。

 問い合わせは、神奈川新聞社デジタルビジネス局電話045(640)0125。

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