2018年のプロ野球身長ランキング 最長身選手、最低身長選手は…

NPB最低身長162センチのオリックス・坂本一将【写真提供:オリックスバファローズ】

長身選手10傑は昨季から大きく変化?

 2018年度版の選手のロースターが出そろった。各社から選手名鑑も発売される。新しい名簿をもとに、選手の様々なデータを見てみよう。まずは身長だ。昨年との比較でみていこう。

 NPBの長身選手10傑。

◯2017年4月時点

1・マーティン(日)・203センチ98キロ
2・廖任磊 (巨)・201センチ125キロ
2・クライン(De)・201センチ116キロ
4・アラウホ(中)・200センチ125キロ
5・メッセンジャー(神)・198センチ121キロ
5・バンデンハーク(ソ)・198センチ105キロ
5・メヒア(西)・198センチ118キロ
8・藤浪晋太郎(神)・197センチ89キロ
9・アドゥワ誠(広)・196センチ83キロ
9・エルドレッド(広)・196センチ122キロ
9・マイコラス(巨)・196センチ100キロ
9・ギャレット(巨)・196センチ107キロ
9・国吉佑樹(De)・196センチ100キロ

◯2018年2月時点

1・廖任磊(巨)201センチ125キロ
1・モヤ(中)201センチ117キロ
1・トンキン(日)201センチ100キロ
4・メッセンジャー(神)198センチ121キロ
4・ヤングマン(巨)198センチ95キロ
4・バンデンハーク(ソ)198センチ105キロ
4・メヒア(西)198センチ118キロ
8・藤浪晋太郎(神)197センチ94キロ
9・アドゥワ誠(広)196センチ83キロ
9・エルドレッド(広)196センチ126キロ
9・国吉佑樹(De)196センチ103キロ
9・ロドリゲス(日)196センチ81キロ

 昨年1位だった日本ハムのマーティンがMLBに復帰し、NPB最長身は巨人の廖任磊になった。そのほか、クライン、アラウホ、マイコラス、ギャレットと外国人選手が退団し、新たにモヤ、トンキン、ヤングマン、ロドリゲスが10傑に加わっている。2メートル近い外国人選手は今では全く珍しくなくなった。

 また日本人選手では昨年に続き、阪神の藤浪晋太郎が1位。

 190センチ以上の選手は2017年4月時点では57人いたが、2018年2月は50人とやや減った。

低身長選手10傑には実力者が並ぶ?

 反対に低身長選手を見ていこう。

◯2017年4月の低身長10傑

1・坂本一将(オ)・162センチ65キロ
2・水口大地(西)・163センチ60キロ
3・柴田竜拓(De)・167センチ68キロ
3・石川雅規(ヤ)・167センチ73キロ
3・谷元圭介(日)・167センチ72キロ
3・野田昇吾(西)・167センチ72キロ
3・西野真弘(オ)・167センチ68キロ
9・松本哲也(巨)・168センチ70キロ
9・三輪正義(ヤ)・168センチ70キロ
9・大山暁史(オ)・168センチ74キロ

◯2018年2月の低身長10傑

1・坂本一将(オ)162センチ65キロ
2・水口大地(西)163センチ70キロ
3・山川和大(巨)166センチ74キロ
4・柴田竜拓(De)167センチ68キロ
4・谷元圭介(中)167センチ72キロ
4・山本拓実(中)167センチ71キロ
4・石川雅規(ヤ)167センチ73キロ
4・野田昇吾(西)167センチ71キロ
4・西巻賢二(楽)167センチ68キロ
4・西野真弘(オ)167センチ68キロ

 最も背が低いオリックスの坂本一将は2016年育成ドラフト4位で入団した内野手。これに次ぐ西武の水口大地は2012年育成ドラフト1位で入団した内野手。ともに、独立リーグ出身でもある。

 今年は巨人の山川和大が3位になっている。山川は2016年育成ドラフト3位で入団しているが、昨年4月の時点では170センチ73キロとなっていた。その後、実測値になってランクインした。

 160センチ代の選手は2017年は13人だったが、2018年は15人に増えている。

 長身の上位には外国人選手が並ぶ。しかし、長身だからといって有利だとは言い切れない。これに対し、低身長の選手には、現役最多勝のヤクルト石川雅規や売り出し中のDeNA内野手・柴田竜拓、中日の勝利の方程式の一人になることが期待される谷元圭介など、実績ある選手が多い。身長が低い選手は、それを克服してプロ野球で踏ん張っている。

 小柄な選手はスカウトの目に留まりにくい。しかし実力があれば、活躍は可能だ。野球は体だけではないことがわかるランキングだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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