現在行われている平昌冬季オリンピックで注目を集めている競技の一つ、カーリング。
特に女子チームのロコ・ソラーレ北見は、五輪で日本勢初のベスト4に進出。準決勝では予選1位の韓国に延長戦の末7-8と敗れたものの、本日2月24日に行われるイギリスとの3位決定戦で、初のメダル獲得を目指す。
そんな彼女たち、「そだねー」など試合中のほんわかしたやり取りに加え、ハーフタイムに見せる姿も話題だ。
2時間超の長丁場となることが多いカーリングの試合。見た目以上に体力などを消耗するため、作戦を話し合う7分間のハーフタイムに栄養や糖分を補給することが重要となる。
外国チームは立ったまま行っているのだが、日本チームはフロアに座り、フルーツやお菓子を美味しそうにパクパク。
その姿は、まるで女子会!?
五輪中継を行うNHKはこの「おやつタイム」を全力で追っており、競技に関心を持ってもらうための“入口”としてうまく活用。ちなみに、チーム内では「もぐもぐタイム」の呼称が用いられているという。
そこで、カーリング女子を応援する意味も込めて、サッカーにおける「もぐもぐ」を過去に紹介したネタを中心にまとめてみた。
まず思い出されるのがこれだろう。
2013-14シーズン、当時バルセロナに所属していたブラジル代表DFダニ・アウヴェスのもとに、1本のバナナが投げ入れられたシーン。
ポゴニ・シュチェツィンのDFアダム・フロンチチャクは、PKを蹴る前に何かを頬張っていた。
どうやらこれは、『Knoppers(クノッパーズ)』というお菓子だったようだ。
PKを蹴る直前、(おそらく相手の)スタンドから投げ込まれたものだそう。フロンチチャクはそれを食べるというユーモアで返していたようだ。
ちなみに、当時ポゴニ・シュチェツィンには赤星貴文と北野晴矢の日本人選手2名も所属しており、赤星はこの試合に先発すると終了間際までプレーしている。
2016-17シーズンのUEFAヨーロッパリーグ。
マンチェスター・ユナイテッドがロストフと対戦した試合で話題となったのが、このシーンだ。
試合中にもかかわらず、ユナイテッドDFマルコス・ロホがバナナを頬張っていたのだ。
このバナナは、ジョゼ・モウリーニョ監督が自ら皮を剥いたもの。
それをベンチ前でウォーミングアップしていたアシュリー・ヤングを経由して、ロホに渡した形。
『Telegraph』によれば、モウリーニョはこの件についてこう語っていたそう。
ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッド監督)
「私は体の限界について知っている。
体が何でも欲している時だ。
選手はバナナを欲しがる。
笑い事ではない。
選手と彼らの限界をリスペクトすることだ。彼らは全力を尽くしている」
なお、試合は1-0でユナイテッドが勝利し、勝ち抜けが決定。ロホは90分間ピッチに立ち続けた。
今シーズン、オランダの名門フェイエノールトである選手がとった「もぐもぐ」行為は、問題となってしまった。
ヘラクレス・アルメロとのKNVBカップ戦、ハーフタイムで…。
何かを頬張っていたのは、フェイエFWミヒール・クラマー。『NOS』などによれば、29歳の長身FWが食べていたのは、コロッケ入りのサンドウィッチだったそう。
控えとしてベンチ入りしていたクラマーだったが、結局出番はなし。だが、ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト監督はこの件の影響を彼は受けるだろうと述べていた。
そんななか、フェイエノールトはクラマーを年内最終戦となるローダJCとのホームゲームのメンバーから除外したうえで、罰金も科したと発表。クラブは「ミヒールの行動はプロにあるまじきものであり、我々の意見からすれば受け入れがたい」などと断罪。
その後、練習参加を免除されると、1月の移籍に向けてクラブから猶予を与えられることに…。結局、この冬にフェイエを退団すると、スパルタへ移籍している。
なお、2015年にADOからフェイエに移籍したクラマーだが、彼の後釜としてADOが獲得したのがハーフナー・マイクだった。
そして最近では、ドイツでこんなことがあった。
2月7日に行われたDFBポカール、フランクフルト対マインツの一戦。
カーニバルの時期ということで、マインツの選手たちが特別なユニフォームを着て臨んだ試合は、サポーターがカーニバル用のキャンディーを大量にピッチへ投げ込んだため一時中断することになった。すると…。
デニス・アイテキン主審はそれを拾い上げ、なんと口の中へ!しかもマインツのMFナイジェル・デ・ヨングにも勧め、丁重にお断りされていたのだ。
この行為はさっそくドイツでネタとなり、アイテキン主審はその週末に担当したブンデスリーガ・ブレーメン対ヴォルフスブルクの試合でも、サポーターからキャンディーをプレゼントされていた。
普段ピッチで飲食することがないサッカーだけに、「もぐもぐ」もかなり多彩である。