1日に何本もの列車が行き交うJR長崎駅(長崎市)。ホームで乗りおりしたことはあるけれど、ほかにはどんな場所があるんだろう? JR九州長崎支社(ししゃ)の協力で、ジュニア特派員(とくはいん)が運行の裏(うら)側や特別な豪華(ごうか)列車を探検(たんけん)、取材してきました。
取材をしたのは、平山仁(ひらやまじん)君(13)=南島原市立有家(ありえ)中1年、和田希美(わだのぞみ)さん(11)=長崎市立山里小5年、酒井三四郎(さかいさんしろう)君(9)=長崎市立南陽小3年、中山萩(なかやまはぎ)さん(9)=佐世保(させぼ)市立広田小3年。
◎朝礼
長崎駅には社員が48人います。1日の運転本数は平日は183本、休日が179本。1日の乗車人数は約1万人だそうです。朝は、学校と同じように朝礼からスタート。JR九州で18代目の松本宏樹(まつもとひろき)駅長が「笑顔とあいさつでむかえていきましょう」とよびかけました。
酒井記者 お客さまに対するあいさつの練習や今日の予定などを確認(かくにん)していた
和田記者 泊(と)まり勤務(きんむ)もあると知り、すごいと思った
◎切符売り場
切符(きっぷ)売り場は、自動券売(けんばい)機と、社員が対応(たいおう)する「みどりの窓口(まどぐち)」の2種類があります。券売機の裏(うら)では、人が切符を買うと「チャリン、チャリン♪」とお金の音が聞こえたり、買った切符の情報(じょうほう)が表示(ひょうじ)されたり。切符は、約250メートルのロール紙からカットされて出てきます。窓口は四つあり、外国人との受け答えもふえているそうです。
和田記者 切符のロール紙がとても重かった
平山記者 海外の人も多いけれど、社員は英会話などで対応できるのですごい
◎留置線で給油
列車を一時的に別の線路にとめる留置(りゅうち)線。車庫の役割(やくわり)をする線路で、ここで列車の掃除(そうじ)や給油をします。県内を走る列車は電車だけでなく、軽油を給油して走るディーゼル車もあり、約1100リットル入ります。1リットルで2キロ走るそうです。
和田記者 ホームがなくて、地面から列車を見ると、車輪から車体の上部までの高さが約4メートルもあっておどろいた
◎信号所
ヘルメットを着けてホームをおり、長崎駅に出入りする列車を安全に運行するための信号所へ。信号を切りかえる表示(ひょうじ)板は、長崎駅の線路と同じ形をしています。絶対(ぜったい)に指示(しじ)をまちがえてはいけない重要な任務(にんむ)。2人の社員が、声を出して確認(かくにん)しながら操作(そうさ)していました。
酒井記者 夜中もしないといけないので大変だと思った
◎或る列車を見学
ホームに、金色にかがやく「或(あ)る列車」が入ってきました。駅員たちといっしょに旗をふっておでむかえ。車内はステンドグラスのドアや木を使った窓枠(まどわく)など工夫がたくさん。かわいいハートマークや☆のロゴマークもちりばめられていました。
平山記者 10歳(さい)以上でないと乗れない。すごく大人の雰囲気(ふんいき)でゴージャスだった
中山記者 1号車の天井(てんじょう)にある四つ葉のクローバーの中に、三つ葉と七つ葉もかくれているそうです!
◎V長崎ラッピング列車
サプライズで、サッカーJ1V・ファーレン長崎のラッピング列車の出発式に参加。選手たちが車体にサインをしていました!
◎線路の終わり
長崎駅では線路に終わりがありました。JR全線の中でも数少ない光景です。
中山記者 最後の駅なので行き止まりになっていた
◎取材を終えて
平山記者
長崎駅は笑顔を大切にしていた。北海道(新函館(はこだて))までの切符(きっぷ)を買いに来た人もいたそうで、びっくりした。
酒井記者
普段(ふだん)見られないところを見学した。新幹線(しんかんせん)の運転士になる夢(ゆめ)に向かって走り続ける。
和田記者
或(あ)る列車は知っていたけど、見学できてよかった。JR長崎駅の探検(たんけん)は楽しかった。
中山記者
或る列車の中はどこも金で豪華(ごうか)で、一番心に残った。10歳(さい)になったら乗ってみたい。