映画「ゆらり」公開 佐世保出身の横尾監督デビュー作 地元で舞台あいさつ「今一番うれしい」

 佐世保市出身の横尾初喜監督(38)による長編映画のデビュー作「ゆらり」の公開が24日、同市島地町のシネマボックス太陽で始まった。上映前には横尾監督と妻で出演している女優、遠藤久美子さんが舞台あいさつ。横尾監督は「昨年11月から全国で上映してきたが、地元でやれて今一番うれしい」と笑顔で語った。

 「ゆらり」は人気舞台を原作に、時を超えた3組の親子の物語を笑いと涙で描いたヒューマン・ファンタジー。映像作家として活躍する横尾監督が構想から約5年かけて製作した。

 横尾監督は「大事にしたいのは地元であり家族。(登場人物が)みんな優しい人で物語をつくりたかった」とPR。オール県内ロケで製作する2作目の撮影が3月下旬に始まるのを前に「イベントごとととらえて参加してもらい、長崎を一緒に盛り上げられたら」と呼び掛けた。

 遠藤さんは「人が温かい」と佐世保の印象を語り「主人の愛がたくさん詰まった作品。一人でも多くの人に届けば」と話した。

 同劇場での上映は3月9日まで。

舞台あいさつで観客の写真撮影に応じる横尾監督(左)と遠藤さん=佐世保市、シネマボックス太陽

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