4月から新校舎に移転 大村・県立ろう学校でお別れ会

 九州新幹線長崎ルート新大村駅(仮称)周辺整備に伴い、4月から新校舎に移転する大村市植松3丁目の県立ろう学校(上田克校長、41人)で24日、現校舎のお別れ会があった。児童生徒のほか卒業生や元職員など約500人が集い、学びやに別れを告げた。

 新年度で創立120周年を迎える県立ろう学校は、1956年に同市古町から現在地に移転。4月から同市宮小路3丁目に完成している新校舎に移り、現校舎は解体される。

 お別れ会では小学部、中学部、高等部の代表がそれぞれの思い出を語った。中学部2年の蔭山千尋さんは「私にとって一番安心できる場所だった」と振り返り、高等部専攻科1年の宇戸健登さんは「幼稚部から16年間過ごした。温かく見守り成長させてくれた校舎に感謝したい」と述べた。

 最後は全員で校歌を合唱し、集合写真を撮影。現校舎と新校舎の内覧もあり、集まった卒業生や元職員らは思い出の詰まった現校舎をバックに記念撮影するなどしていた。

現校舎との別れを惜しむ児童生徒たち=大村市、県立ろう学校

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