「認知症予防に 運動が効果的」 長崎でシンポ

 認知症への不安や悩みを持つ市民向けのシンポジウム「認知症のリハビリテーション」が17日、長崎市坂本1丁目の長崎大医学部記念講堂であり、約110人が聴講した。

 日本リハビリテーション医学会などが主催。基調講演では、専門医で群馬大の山口晴保名誉教授が、高齢者の約半数が認知症になるという実態調査の結果を紹介。「認知症予防とは発症を先送りにすること」と述べ運動が効果的だとした。介護者に向けて「『失敗は責めず、成功を褒める』視点の転換で、認知症とポジティブに関わってほしい」と提言した。予防などに役立つという「笑いヨガ」も実演した。

 夫を介護する同市浜平1丁目の主婦、田村照江さん(79)は聴講後「夫は頑固な面があるので、声掛けの仕方などの参考にしたい」と話した。

「笑いヨガ」も交えながら講演する山口氏=長崎市、長崎大医学部記念講堂

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