J1開幕戦の中で最も遅い時間帯のキックオフとなったセレッソ大阪対横浜F・マリノス戦。
この試合でのあるジャッジが波紋を呼んでいる。
※01:22から
0-0で迎えた6分、カウンターからチャンスを作ったC大阪。
福満隆貴が相手DFの背後に上手く抜け出し横方向にパスを出すと、柿谷曜一朗がこれを冷静に流しこむ。しかし、福満からのパスがオフサイドだったとして、このゴールは認められなかったのだ。
リプレイで確認しても、柿谷は福満より低い位置にいるように見え、副審は最終ラインに追いついていない。こうした理由から、この場面がクローズアップされているのだ(試合は1-1の引き分け)。
疑惑となったこのシーンについて、試合終了後、柿谷は一人で審判団のもとへ足を運び、作本貴典副審に確認を求めていた。
その会話の様子を『DAZN』の中継で確認することができる。
作本「ボールの位置と柿谷くんの位置で、おれは柿谷くんがちょっと前に出てたと思った」
柿谷「おれは絶対ないと思ったから」
作本「そう」
柿谷「隆貴が、福満がオフサイドじゃないかなと思った」
作本「(首を振りながら)あの抜けたところ、見る見る。ごめんね。確認は取る」
作本副審はやはり柿谷のポジションがオフサイドだったと判断したよう。
後で映像で確認するとした上で、柿谷の「福光がオフサイドじゃないかと思った」という発言には首を振った。
柿谷は試合後、Instagramを更新し「悔しい判定はありましたが、ほかにもチャンスはたくさんあったと思います。決めきることが出来なかった結果引き分けだっただけです」とこの結果を謙虚に受け止めた。
それでも、審判との間でこうして冷静にジャッジについて議論しようとする姿勢は今後のレフェリングの向上を考える上でも意味のあることである。
※画像は『DAZN』の許諾を得て使用しています