【福岡発 チア名鑑】閉園“スペワ”からホークスへ 異色キャリアの新メンバー

異色キャリアのハニーズ新メンバー「ISUZU」さん【写真:福谷佑介】

大阪から移住で溢れる福岡愛、“スペワ”閉園で「ハニーズ」へ

 球場を鮮やかに彩る華となるプロ野球12球団の「チアリーダー」たち。各球団がそれぞれの個性を持ち、1月6日には大阪市内でパ・リーグ6球団のチアリーダーが集結したイベント「パ・リーグ ダンスフェスティバル2017-2018」が開催。プロ野球においての1つのエンターテインメントとして定着してきている。

 2018年、2年連続の日本一を目指すソフトバンクホークスにとっては、オフィシャルダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」がそれにあたる。スタジアムで試合前や試合中にダンスパフォーマンスを行って場内を盛り上げに一役買っているだけでなく、場外イベントや地域イベント、各メディアへの出演を通してファンとの絆を結ぶ役割を担っている。

 その「ハニーズ」の2018年度メンバーはすでに決定し、3月3日の阪神とのオープン戦でお披露目される予定となっている。2年連続日本一を狙うソフトバンクを盛り上げ、チームとファンを結ぶ19人のメンバーたちはどのような思いを胸にグラウンドに立つのか。狭き門を突破したメンバーの思いを紹介していく「ホークス発 チア名鑑」の第4回だ。

○ISUZUさん(1年目)

 ソフトバンクホークスのオフィシャルダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」の2018年度の新メンバーの1人であるISUZUさん。彼女はメンバーの中でも異色のキャリアを誇っている。大阪出身で、約4年前に福岡に移り住んだ。前職は、北九州市にあったテーマパーク「スペースワールド」のステージで踊る人気ダンサーであった。

2018年1月1日に閉園となったスペースワールドでダンサーだった

 1990年にオープンした「スペースワールド」だったが、2018年1月1日を最後に閉園。27年の歴史に幕を閉じた。これによってISUZUさんも人生の再スタートを余儀なくされることになった。「福岡に来て福岡が大好きになりました。また大好きな福岡に残ってダンスができるのなら、と。福岡で愛される素敵なチームの応援が、私の得意なダンスでできるなら是非力になりたいと思い」とオーディションに応募した。

 狭き門をくぐり抜け、見事に合格を掴み取ると「名前を呼ばれる前は緊張してドキドキしていましたが、名前が呼ばれた後にはまた違った緊張感がありました。合格が決まった後の方がドキドキしました」と、喜びと共に責任感が増したという。

 スペースワールドでの4年間の経験があり、その実力はピカイチ。「もっともっと良いものを追求してファンの皆さんを魅了していきたいです。思いやりの心と、客観的に見る目を身につけ、みんなで作る作品のクオリティをどんどん上げていきたいと思っています。ハニーズの一員になれたことをゴールと思わず、常に目標を持ってレベルアップしていきたいと思っています」と、意欲に溢れている。

 大阪出身ながら、福岡を愛してやまないISUZUさん。その魅力を「福岡の人は大らかで優しくて、情熱のある熱い人が多いですよね。あとはご飯が美味しいですよね」と語る。2年連続の日本一を狙うホークス。その勝利を“スペワ”で磨いたダンスとパフォーマンスで、後押ししていく。

ISUZUさんからファンへのメッセージ
「ホークスの勝利を願って、最高の笑顔と最高のダンスを皆さんにお届けします! 皆さんも一緒に声を出し、踊ってホークスを応援しましょう! 皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!」

(Full-Count編集部)

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