東欧「エルバル」、アルミ板の熱延ライン増強

 東欧で鉄鋼・非鉄金属事業を手掛けるビオハルコグループのアルミ圧延・伸銅メーカーであるエルバル・ハルコー社はこのほどギリシャ・アテネ近郊のイノフィタ工場の熱間圧延ラインを増強すると発表した。5カ年で1億5千万ユーロ(197億円)を投じ、アルミ圧延能力を2倍に引き上げる中期計画の第1期投資。20年春までに稼働させる。ドイツの設備大手SMSグループに発注した。

 新たに設置する4スタンドタンデムミルは板厚1・8~12・7メートル、板幅は2・6メートルまで生産できる。今回の投資を通じて包装や産業、輸送、建築分野におけるプレゼンスの向上に加えて、自動車や航空宇宙分野への対応力を強化する。

 エルバル・ハルコー社はビオハルコグループの非鉄メーカー。アルミ圧延業を手掛けるエルバルと銅管事業を展開するハルコー社が17年に統合してできた非鉄メーカー。エルバルはUACJと自動車熱交換器の販売事業で提携関係にある。

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