アクション映画の巨匠、中国出身のジョン・ウー監督が、俳優、福山雅治と初めてタッグを組んだ映画「マンハント」が公開中だ。高倉健を敬愛してきたウー監督が、高倉主演の「君よ憤怒(ふんど)の河を渉れ」(昭和51年)をオマージュしたリメーク作。大阪を舞台に日中韓の人気俳優が結集、ハリウッド級のアクション大作が誕生した。
香港ノワール「男たちの挽歌」シリーズでの二丁拳銃の銃撃戦や、「ミッション:インポッシブル2」でのバイクのチェイスシーンなどで世界を驚愕(きょうがく)させた、ウー監督のキレのある演出は今作でも健在。カーチェイスや銃撃戦など壮絶なシーンが大阪の市街地などで繰り広げられる。「脚本では激しい場面が多く演じていても不安でしたが、素直に格好いいアクション大作が完成したと思います」と福山は満足げに語る。