【MLB】“鍋つかみ”手袋も!? 米紙が注目、「投手・大谷」を守る「打者・大谷」の防具

エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

二刀流の大谷に同僚「彼は苦もなくパフォーマンスをしている」

 エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、米アリゾナ州ピオリアでのオープン戦・パドレス戦で打者デビューを飾り、1安打2四球1打点と上々のスタートを切った。24日(同25日)に投手デビューを果たしていた二刀流右腕が、2日後に「2番・DH」で出場し、第3打席では当たり前のように中前適時打。同僚はその能力を改めて絶賛し、地元紙はその“厳重”なレガースなどにも注目している。

 1、2打席目は四球を選んだ大谷は、3打席目はセンター前への適時打。ここでお役御免となり、出塁率10割でダグアウトに戻った。米国では未だ投手としての評価が高いが、打者として大きな脅威になることも証明した二刀流右腕。投打両方での力を必要としているエンゼルスは当然、この才能をしっかりと守るつもりだ。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムス」は、打者デビューの一戦で「打席に立った際、オオタニは肘当てとレガースを着用していた。なぜなら、彼の説明では、『高校時代、もしくはそれより前』から彼はそうしていたからだ」と、大谷の防具に注目。二刀流として、日本時代から続けている“自己防衛”の意識の高さを紹介した。

 さらに、大谷は塁に出てからは、指が割れていない分厚い手袋を着用。“鍋つかみ”のような形状で、スライディングの際に突き指などを防止するものだ。これについて、記事では「彼は出塁した時、マイク・トラウトが使っていたものと同様の手袋を右手に着けた。その理由は、『チームから着けるように言われたので、着けました』というもの」と本人のコメントも交えて紹介。これがメジャーでの二刀流継続へ向けて重要なアイテムになるかもしれない。

 投手デビュー戦はやや苦しんだものの、打者デビュー戦は上々の内容。今季から加入し、三塁を務めることになるザック・コザートは「どうなっていくか、見ものだね。打者としてプレーすることを気にかけるだけでも十分大変なことだよ。ベストな投手の一人になるだけでなく、(打者として)自分の腕に磨きをかける。それができるものがいるとすれば、彼だろうね。彼はあまり苦もなくパフォーマンスをしているように思えるよ」と改めて大谷の能力を絶賛したという。

 同じく「2番・DH」でスタメン出場した翌27日(日本時間28日)のロッキーズ戦はメジャー初三振を含む3打数無安打に倒れたが、その実力は着実にチーム内にも浸透している。今後、二刀流右腕の圧倒的な能力を知れば知るほど、エンゼルスは負傷離脱した際の穴がいかに大きくなるかを考えるようになるはず。細心の注意を払いながら、メジャーデビューへの歩みを進める。

(Full-Count編集部)

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