スタントンもジャッジもサンチェスも…オープン戦で初のベストメンバー
オフに効果的な補強を行い、ワールドシリーズの有力候補にも挙げられるヤンキースが、2月28日(日本時間1日)のオープン戦・タイガース戦で初めてベストメンバーを組んだ。この日は6-9で敗れたものの、あまりにも強力な打線に、ファンからは「気絶しかけた」などと“歓喜“の声が上がっている。
ヤンキースは昨年12月にジャンカルロ・スタントン外野手をトレードで獲得。昨季はマーリンズで59本塁打を放ち、ナ・リーグMVPにも輝いたスター選手と、ヤンキースで52本塁打を放ってア・リーグ新人王に輝いたアーロン・ジャッジ外野手との最強大砲コンビが誕生した。
さらに、2月20日にはダイヤモンドバックスからブランドン・ドルーリー内野手をレイズとの三角トレードで補強。空いていたサードのポジションを埋めた。強打の捕手ゲーリー・サンチェス、左の大砲グレッグ・バード、昨季25本塁打のディディ・グレゴリアス、昨季15本塁打のアーロン・ヒックスらと融合したラインナップは、メジャー屈指の陣容となっている。
新監督に就任したアーロン・ブーン監督は果たしてどんな打線を組むのか。大きな注目を浴びていたが、現時点での構想がタイガース戦のスタメンから見えてきた。
1(左)ガードナー
2(DH)ジャッジ
3(右)スタントン
4(捕)サンチェス
5(一)バード
6(遊)グレゴリアス
7(中)ヒックス
8(三)ドルーリー
9(二)ト―レス
ファンは“歓喜”「この打線は芸術」「なんてこった!」
ジャッジ&スタントンの2、3番コンビは昨季計111発。昨季33本塁打の4番サンチェスまで加えると、計144発トリオとなる。1番のガードナーも昨季は21本塁打で、1~4番までは計165発カルテットだ。その他も、実績のあるグレゴリアスだけでなく、バード、ヒックス、ドルーリーらも打者有利のヤンキースタジアムで20発をマークする力があり、まさに驚異の打線だ。
この日の試合前、ヤンキースがツイッターで「深く。息を吸い込んで」との文言を添えてメンバーを発表すると、コメント欄にはファンから“悲鳴”にも近い喜びの声が集まった。
「オープン戦のチケットにお金を払いたいと思ったのは人生で初めてだ」
「感動した、気絶しかけたよ」
「この打線は芸術だ」
「どえらい打線だ。シーズン中も見れることを期待するよ」
「動悸がする!!!!!!!!!」
「パンツを替えに行かなきゃ」
「なんてこった! この試合に行かなくては」
「ドリームチーム」
試合ではサンチェスに本塁打、スタントンには2安打が出たものの、その他の選手は不発。ただ、まだオープン戦序盤だけに、当然、状態は上がっていくはず。レギュラーシーズンでこの強力打線などんな結果を残すのか。目が離せないシーズンとなる。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)