【MLB】去就注目カーショー、米サイトが衝撃の金額算出 平均年俸は史上最高42億円に?

ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

ドジャース残留かオプトアウトか、注目浴びる最強左腕カーショー

 いまだ多くのフリーエージェント(FA)選手が残されているメジャーリーグ。今オフはFA市場の歴史的な停滞により、有力選手も去就決着の長期化が余儀なくされた。その裏で注目されているのが2018年シーズン後の移籍市場。熱視線を浴びる一人がメジャーを代表する左腕クレイトン・カーショー(ドジャース)だ。 

 2008年のメジャーデビュー以降、最多勝3度、最優秀防御率5度、サイ・ヤング賞3度、MVP1度など数々のタイトルを誇る29歳は今シーズンオフにオプトアウト(契約破棄)の権利を手にする。権利を行使し、FAとなれば、争奪戦となることは必至。このほど、そんな左腕の価値を米データサイト「ファングラフス」が分析し、2019年以降について7年2億7600万ドル(約294億5000万円)という衝撃の金額を算出している。 

 今後どこかのタイミングでドジャースと新たな契約を結び直すのか、それともオプトアウトして他球団との契約も模索するのか。記事では、ドジャースが贅沢税を避けるため、今季開幕前に契約を結び直す可能性が低いことに言及。一方でカーショーの新たな契約は「7年契約になると考えるのが妥当である」と指摘している、 

 その根拠の一つとして、ここまでの投手の大型契約を振り返り、CCサバシア、フェリックス・ヘルナンデス、ジャスティン・バーランダー、田中将大、マックス・シャーザー、デビッド・プライス、スティーブン・ストラスバーグらが同様の長期契約を結んだことを挙げている。

カーショーの2018年の価値は実に55億円超え

 さらにカーショーのWAR(Wins Above Replacement=打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示す指標で、そのポジションの代替可能選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを表す)の予測を基に、今季の価値を5220万ドル(約55億7000万円)と算出。また、2019年から25年の7年契約の価値を3パターン予想する中で、最大で2億7600万ドルとなるとレポートしている。 

 年俸が高騰してきた近年のメジャーリーグでは衝撃的な契約が続々と飛び出しており、2015年にはジャンカルロ・スタントン外野手がマーリンズと北米プロスポーツ史上最高となる13年総額3億2500万ドル(約346億8000万円)で契約。一方、投手の最高はプライスが2016年にレッドソックスと結んだ7年総額2億1700万ドル(約231億5000万円)だった。 

 また、平均年俸のメジャー史上最高額はザック・グリンキー投手がダイヤモンドバックスと結んだ6年総額2億650万ドル(約220億3000万円)で、平均約3442万ドル(約36億7000万円)。もしカーショーが7年2億7600万ドル(約294億5000万円)で契約を結べば、投手史上最高額、年平均はメジャー史上最高の3943万ドル(約42億円)となる。 

 2014年にドジャースと7年2億1500万ドル(約229億4000万円)の契約を結んだカーショーは今年中にさらなる大型契約を手にするのか。メジャー最強左腕と称される29歳の動向が注目される。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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