「若手躍動」のガンバ大阪、ユニフォーム写真撮影現場の舞台裏に迫る!

2018シーズンの明治安田生命J1リーグが幕を開けた。

筆者はガンバ大阪と名古屋グランパスの開幕カードに足を運んだが、新シーズンの楽しみの一つがスタジアムを彩る装飾の「模様替え」である。

スタジアム周辺の柱に括り付けられる旗や建てつけのポップも、来るシーズンに合わせて当然ながら変更。

新ユニフォームを身にまとった選手たちの写真は、スタジアムや最寄り駅はもちろんのこと、公共のポスターなどでも目にすることができ、「またこの季節がやってきた」とサポーターたちの心は踊らされる。

さて、その“写真”だが、それらが撮影された時の様子が公開されることはあまりない。

オフショット企画の一つとして積極的にメディアで配信する海外サッカークラブは数多く存在するが、国内でそのような取り組みを行うクラブはまだまだ少なく、「遅れている」と評されることもしばしばあるぐらいだ。

しかし、この流れを変えられるのも自分たちだ。

そこで今回は、新監督にクルピを招聘し、将来性豊かな若手たちの躍動が期待されるガンバ大阪の協力の下、その舞台裏に迫ってみようと試みた。

「本邦初公開」の写真と共にお届けするので、ピッチ上では見ることができない選手の素顔も楽しんで頂けたら幸いだ。

プロのカメラマンとメイクアップのスタッフが「Panasonic Stadium Suita」に集い、各選手の撮影がスタート。

撮影時期はシーズンインの前やキャンプインの前になることが多く、慌しい中で始まるのだが、選手の中には自分が撮影された写真がどのように見えているのかまでチェックする選手も存在し、撮影自体は一日掛かりの大仕事となる。

また、撮影時のテンションも選手によってまちまちで、スタッフが「舞台裏の写真撮っていいですか?」と許可を取ると、恥ずかしがる選手もいれば、ノリノリで応えてくれる選手もいたりと、多種多様。

そして“ノリノリ”の代表格が、ピッチでは守備の枢軸を担う三浦弦太だ。

今季はかつて宮本恒靖などが身に着けた伝統の背番号である「5」を背負い、更なる飛躍を目指す彼だが、撮影中のパフォーマンスも高得点。

プロのメイクスタッフから褒められたその出来栄えに満足したようで…

肝心な場面では、なかなか様になる決め顔も見せてくれた。

続いては、その三浦とセンターバックでコンビを組むファビオ。

日本語でのコミュニケーション能力も年々向上中で、自らの写真を食い気味で見つめると、「この写真、いいね!」と絶賛してからスタジオを後にした。

そして、忘れてならないのがこの男。

昨季は故障で離脱する期間があったものの、一時は出色の活躍を見せ、日本代表にも返り咲いた今野泰幸である。

百戦錬磨の熟練者はピッチ外でも高い要求に応え、カメラマンからのポーズリクエストにもソツなく対応。さすがの貫録を見せていたようだ。

最後は「クルピガンバ」でも期待されるMF市丸瑞希。

類稀な戦術眼と小気味良いパスワークで、今季の開幕戦でも先発出場を果たした20歳の逸材である。

スタッフの話では、「ぜひ、この写真をサポーターに見てもらってもいいですか?」と聞かれた時に、「えっ…!?」と恥ずかしがる表情を見せていたようだが、勝負所では真剣な眼差し。

やはり、「試合の流れを読む力」と同様に「場の空気を読む力」にも長けているのだろうか…。

さて、「本邦初公開」の写真と共に「ガンバ大阪・新ユニフォーム撮影会」の舞台裏をご紹介したが、いかがだっただろうか?

我々が当たり前のように目にしている写真一つ一つに様々なドラマがあることを考えると、またその見方も変わるのではないだろうか。

(取材協力:ガンバ大阪)

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