座間市:子育て支援窓口「ネウボラざまりん」新設 相談などワンストップで 座間市

市庁舎2階で8月から

 座間市はこのほど、2018(平成30)年度の新規事業などを発表し、市庁舎2階に妊産婦・乳幼児の総合的な支援窓口「子育て世代包括支援センター「ネウボラざまりん」を新設することなどを公表した。新規事業は新年度予算案に計上され、第1回定例会(3月議会)で審議される。

 子育て世代包括支援センターは妊娠期から子育て期にわたる市民からの様々なニーズに対して、座間市健康部と子ども未来部が連携して総合的相談窓口支援を提供するワンストップ拠点。市庁舎2階で、上下水道局の移転に伴いあいたスペースに開設される。これまで離れた場所にあった両部の健康づくり課と子育て政策課が隣接して設けられ、支援センターとしてサービスを行う。母子健康法閣支援事業費2000万円、地域少子化対策推進事業の拡充として1300万円が計上。サービスの開始は18年8月を予定。

 子育て世代包括支援センターの名称は「ネウボラざまりん」。ネウボラとは、母子とその家族を支援する目的で、フィンランドの地方自治体が設置・運営する拠点を指す言葉。

 子育てやプライバシーに配慮した設計で、乳幼児とともに訪れても授乳することができ、また兄弟姉妹と一緒でも遊ばせながら安心して相談ができるようキッズスペースを設けるという。また相談室も設置し、様々な内容にも対応できるようになる。

 保健師などによる専任のコーディネーターが母子健康手帳の交付から、妊娠出産に向けた支援プランを作成する。産後も母の体調の把握に努めて適切な支援を行っていく。さらに産後ケア事業も新たに実施し、母の身体的、心理的なケアが行えるようにするという。

 このセンターと並列して、これまでもサービスを提供してきた保育コンシェルジュも配置しているので、未就学児までが中心となる子育て関連について、総合的な拠点となる。

 座間市には子育て支援センターが3カ所あり、協力しながら子育て支援をしていくという。

 主な事業は次の通り。

 〇小児医療費助成事業費4億5000万円を盛り込み、対象をこれまでの小学6年生までを中学3年生までに広げる。実施は18年10月。

 〇児童ホームの待機児童対策として放課後児童健全育成事業補助事業費1000万円を計上(新規)。

 〇座間の大凧揚げの伝統を後世に継承するため、座間の大凧映像記録作成事業費100万円(新規)。

 〇芹沢公園内の高座海軍工廠に関わる「芹沢の地下壕」について、歴史遺産として案内板の設置などのため、(仮称)「高座海軍工廠と芹沢の地下壕」紹介案内板設置事業費115万円(新規)。

 〇市道13号線の東原の「労金前」交差点から国道246号交差点までの桜並木を5カ年で整備する仲よし小道再生整備事業費5500万円(新規)。

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