ジャパネットHD最高益 17年12月期決算 売上高1929億円

 通販大手ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)は2日、2017年12月期連結決算の速報値で売上高が前期比8・2%増の1929億円、経常利益が13%増の182億円となり、いずれも過去最高を更新する見込みだと明らかにした。顧客サービスを充実させリピーターを増やした。18年12月期は売上高2千億円を目指す。

 これまで売上高は16年12月期の1783億円、経常利益は14年12月期の173億円が最高だった。

 配送・設置や修理といったアフターサービスの強化、利用者の声を踏まえたオリジナル商品の開発を通じリピーター率を向上。コールセンターの人員を増やし注文電話の応答率を上げた。経営難に陥っていたプロサッカーチームV・ファーレン長崎の買収をはじめ、研修施設の新設や東京オフィスの移転など大型投資を続けたが、売り上げ増でカバーした。

 18年は新規参入したクルーズ旅行事業やウオーターサーバー事業に力を入れる。残業時間の削減で捻出した利益を社員に還元するため給料のベースアップをするほか、好調な業績を踏まえ退職金制度を改定する。

© 株式会社長崎新聞社