【MLB】大谷翔平、圧巻8K 米でも二刀流起用が本格スタート「丁寧に進めてもらってる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:田口有史】

前回登板から打者での2試合出場含む中5日で登板「このリズムを守ってやりたい」

 エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、マイナー選手中心の練習試合・ブルワーズ戦で実戦2試合目の先発マウンドに上がった。2回2/3を投げて4安打2失点。アウトは全て三振で、5者連続を含む8Kという内容だった。「カウント球は変化球中心」という明確なテーマをもった一戦で、「いいところも悪いところもあった」と確かな手応えを感じていた。

 大谷は初回、1死から若手有望株のヒウラに左中間への二塁打を許した。それでも、2者連続空振り三振で無失点。2回は、先頭打者の当たり損ないの打球が頭上を越える内野安打となり、続く打者の当たりもよくなかったものの、三塁線を抜く二塁打に。無死二、三塁でウィルソンには直球をセンター前に運ばれて2失点。ただ、このヒットもいい当たりではなかった。

 大谷はここから2者連続三振を奪い、特別ルールで攻守交代。3回は3者連続三振を奪って、上々の内容での降板となった。最後は5者連続三振で、8つのアウトは全て三振。52球を投げ、最速は156キロだった。

 登板後、NHKのインタビューに答えた大谷は「カウント球を変化球を中心で行こうと思っていた。いいところと今日も悪いところが出たんじゃないかなと思います」と振り返った。

 2月24日(日本時間25日)から中5日の登板。この日はフォークが少なく、前回は制球に苦しんだスライダーを積極的に使った。米メディアによると、マスクを被った控え捕手のレネ・リベラは「あのスライダー、打者は球が当たると思って体を後ろに引いていたのが分かったと思う」とキレに脱帽したが、本人は「全体的にゾーンにはまとまっていたとは思うんですけど、スライダーにしても、いまいち変化のキレであったりとかはあまり良くなかったので、そこら辺はしっかり次回につなげたいと思います」と分析。まだまだ満足はしていない。

 投手として先発後、打者で2試合に出場し、再び先発。メジャーでも二刀流の日々が本格的に始まったが、ここまでコンディション面に問題はなし。大谷は「毎日試合があったり練習があったりするので、慣れない部分が多いですけど、丁寧に進めてもらって順序よく来ていると思うので、このリズムを守ってやりたいなと思います」と、球団の“配慮”にも感謝した。メジャーでも歴史を変えるべく、開幕までに着実に状態を上げていきたいところだ。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2