メクル第253号 授業サンカン 南島原市立口之津小 笑顔で英会話を楽しもう

 2年後の2020年度から新しくなる小学校の学習指導要領(しどうようりょう)。「英語」が5、6年生で「教科」になり、これまで5、6年生対象だった「外国語活動」は、3、4年生で学ぶことになります。「外国語活動」って、どんなことをするのでしょう。南島原市立口之津(くちのつ)小5年生の教室をのぞいてみました。

 「外国語活動」は、英語で話したり聞いたりしてコミュニケーションの力を育むのが目的。まずは、英語でのあいさつや歌でウオーミングアップ。この日は、レストランの店員と客になりきり、英会話にチャレンジしました。目標は「ていねいな言い方で、ほしいものをたずねたり答えたりしよう」。

英会話を楽しむ子どもたち=南島原市口之津町、市立口之津小

* レストランでのやりとりにチャレンジ *

 客:Excuse me.(すみません)

店員:Yes. What would you like?(はい、ご注文は何にしますか)

 客:I’d like hamburger,please.(ハンバーガーをください)

店員:OK. Please wait.(はい、おまちください)

笑顔で注文を聞きます

・*★ 料理が完成 ★*・

店員:Here you are.(どうぞ)

 客:Thank you.(ありがとう)

ハンバーガーのところを、「pizza(ピザ)」「salad(サラダ)など、いろいろな食べ物にして練習しました。

 「クリアボイス」「アイコンタクト」「ジェスチャー」「スマイル」-。英会話は、はっきりとした声で相手の目を見て話すと伝わりやすく、身ぶり手ぶりや笑顔も大切。担任(たんにん)の井上理生(いのうえみちお)先生や外国語指導助手(ALT())のアビー・フィルポットさん、近くの市立口之津中の英語の先生に発音を教わりながら、みんなで楽しみました。

はい、どうぞ

 授業(じゅぎょう)後、岩永小眞知(いわながこまち)さん(11)は「ちゃんとアイコンタクトをしながら会話することを意識(いしき)した」、平未徠(たいらみらい)君(11)は「外国の人とスムーズに話せるようになりたい。いつか海外旅行に行ってみたい」と話していました。

 校内のろうかや階段(かいだん)などあちこちに、数や天気、食べ物などが英語で紹介(しょうかい)してあります。学校生活の中で、子どもたちは英語に親しんでいます。

   

◎「スマイル」でほがらかに/先生たちがアイデア共有

 この日の南島原市立口之津(くちのつ)小5年生の「外国語活動」は、いろんな学校の先生たちが見学。授業(じゅぎょう)後、先生たちで意見交換(こうかん)しました。

階段では数を英語で紹介

 各校で取り組んでいる「外国語活動」での子どもたちの様子について「ふだんあまりしゃべらない子も積極的になった」「ふだんの生活でも、しっかり相手の目を見て話せるようになった」など、変化が見られたそうです。

 授業以外で、どのように英語を取り入れているかという点については「朝の時間に週1日『イングリッシュタイム』をもうけている」「朝の健康観察を英語でやっている」など、アイデアを共有。「子どもに『笑って』というと命令っぽいが、『スマイル』というと自然とほがらかになる。英語で指示(しじ)をすると、表情(ひょうじょう)がやわらかくなる」という意見もありました。

外国の紹介コーナーも♪

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