サッカーを見ようとした女性34名が逮捕…イランの会場にはFIFA会長も

『Inside』は2日、「テヘラン・ダービーで34名の女性が逮捕されたことに対し、FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏がコメントした」と報じた。

イランでは木曜日にエステグラル対ペルセポリスのダービーマッチが行われ、アザディ・スタジアムには8万人以上の観客が詰めかけた。

そこには、イランのサッカー協会発足100周年の式典に出席するために駆けつけたFIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏もいた。

しかしながら、このスタジアムの外では一つの事件が発生していた。

イランでは1979年から女性にサッカー観戦を禁ずる法律を発行している数少ない国である。

人権活動家やサッカーファンの女性たちが、それに対する抗議を行うためにスタジアムの西口を訪れていたとのこと。

それを感知していた警察が2時間前に西口を閉鎖し、治安部隊は集まっていた女性を逮捕した。そのうち数名はただ歩いていたり、タクシーを待っていただけの女性だったとも。

イランではこの事件について言及しなかったインファンティーノ氏であるが、金曜日のFIFA会議において以下のように話したとのこと。

ジャンニ・インファンティーノ 「昨日、私はテヘランで事件を見た。何が起こったかを知った。女性たちがそこで拘束された。サッカーを見たいと思ったからだ」

「イランには9000万人がいる。そのうち4500万人は女性で、それは大きな力を持っている。彼女たちはサッカーへの大きな情熱を持っている。

しかしこの国には法律がある。それは女性がサッカーの試合を観戦することを禁じている。

これについて話をしなければならない。問題に直面するのは簡単ではない。

2つの道がある。批判したり、制裁したり、無視するか。あるいは試行錯誤して議論し、指導者を説得しようとするか。

現実としてあるのはイランの女子サッカーだ。プレーヤーとして登録された2万3000人の選手がいるのだ。

我々は後者の選択肢をとる。テヘランに行き、イランの大統領に『スタジアムに女性の入場を認めるよう考えてください』と求めてきた。

そして、彼も努力すると約束してくれた。私は希望を持っているし、自信がある。様子を見ていこう。

私は、イランの女性がすぐにサッカーのスタジアムに入場できることを約束したい」

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