【日新製鋼が新中期計画】品種別グループ戦略推進、20年度連結経常益400億円以上へ

設備投資2割増

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 日新製鋼(社長・柳川欽也氏)は2日、2020年度を最終年度とする3カ年中期経営計画を発表し、柳川社長、三好宣弘副社長が都内で記者会見を行った。新日鉄住金グループ化に伴う「シナジー最大化と事業構造改革」、高付加価値の「コア製品」、素材から加工まで一貫した品種別戦略による「CS(顧客満足度)追求」の3戦略を基軸に据え、四つの主要施策を推進する。20年度連結業績で経常利益400億円以上(17年度見通し180億円)、純利益300億円以上(同100億円)、ROE10・0%以上(同4・5%)、D/Eレシオ0・5程度(同1・0)を目指す。

 四つの主要施策は「販売力・開発力強化による『稼ぐ力』の具備」「ものづくり基盤再構築とコスト競争力強化」「日新グループ総合力の発揮」「企業存立基盤の確立」。3年間の設備投資額は1070億円(単独850億円、グループ220億円)で前中計(12~16年度)より年率18%増やす。新日鉄住金グループ化に伴うシナジーは年160億円を見込む。

 柳川社長は「お客様中心主義とコア製品戦略を柱に普通鋼・特殊鋼・ステンレスの品種別戦略を強化するため、ユニット制を導入する。製造・開発・販売部門やグループ会社が品種ごとにベクトルを共有し連携を深める。一方で全体最適を保つため、コーポレート部門が品種間の横串機能を強化する」と述べた。

 販売部門は4月1日付で再編する。需要部門別、品種別が並存する体制を見直し、普通鋼・特殊鋼・ステンレスの品種別組織に再編する。本社のステンレス販売機能はステンレス販売部に集約する。素材から加工一貫の品種別グループ戦略を軸に損益管理・販売戦略の実効性を高める。