鳥羽の答志島清掃センター 基準1.1倍超のダイオキシン 三重

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 【鳥羽】三重県鳥羽市は5日、答志島清掃センター(同市桃取町)で焼却した可燃ごみの排出ガスから、発がん性の高い有機塩素化合物「ダイオキシン類」が基準値の1・1倍を超えて検出されたと発表した。民間企業による定期検査報告で先月26日に発覚。報告書は23日に市役所に届いたが、環境課の職員が読まなかったため、報告後も一度焼却場を稼働させた。中村欣一郎市長は記者会見で「あってはならないことで申し訳ない」と謝罪した。今のところ健康被害はないという。

 同センターは平成6年に稼働を開始。離島・答志島と菅島の可燃ごみを年間約740トン処理している。

 市によると、委託先の民間企業による年1回の定期検査が1月にあり、排出ガスの分析報告書が先月23日に届いた。だが、環境課の担当職員が出張で不在だったため、土日を挟んだ週明けの26日に問題に気付いた。同日、清掃センターに稼働停止を伝えたが、既に3・6トンの可燃ごみを処理し終えていた。現在は停止している。基準値を超えた時期は不明。平成28年度の検査では基準値の約半分の濃度だった。

 焼却場ではダイオキシン類を発生させないため、冷却水や消石灰で排出ガスを冷やしている。市は冷却過程に何らかの不具合があったとみて、関連機器を取り換える方針。交換後、再検査を実施し、5月上旬の再稼働を目指す。停止中の可燃ごみ処理は、鳥羽志勢広域連合の「やまだエコセンター」(志摩市磯部町)で行う。

 中村市長は問題発覚後、発表が遅れた理由について「(基準値を上回った)数値がわずかであったから。修理のめどが立ってから連絡した方が混乱がないと思った」と語った。

 また、市からの報告を受け、5日には県の職員らが現地を視察した。

【基準値を超える濃度のダイオキシン類が検出された答志島清掃センター(鳥羽市提供)】

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