たき火の不始末ご用心 「責任持って消火を」

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 三浦市内でたき火による火災が増えている。2017年は前年比9件増の10件となり、全体の3割を超えた。横須賀市三浦消防署によると、たき火が2桁となるのは2003年以来で初めて。「原因の分析は難しい」(横須賀市消防局)というが、畑などでの野焼きだけでなく、海岸のバーベキューが原因で枯れ草を500平方メートル以上焼いた事案もあり、同消防署は「強風など気象条件を確認して最小限度にとどめ、責任を持って消火してほしい」としている。

 同消防署などによると、昨年1年間の三浦市内の火災件数は前年比17件増の28件。たき火の大幅増が全体を押し上げた格好だ。

 たき火の10件のうち5件は畑や土手で発生。農家が残渣(ざんさ)を燃やしている際に、風の影響などで雑草や枯れ草に引火する場合が多い。

 3件の発生場所は事業所などの敷地内。ごみの焼却時などに起き、中には木製パレットを焼却中に付近のプラスチック製パレットに飛び火して30枚を焼き、さらに事務所や倉庫が全焼した火災もあった。

 2件は海岸で発生した。7月には同市初声町下宮田の海岸で、県外の高校生がバーベキューをしていたところスプレー缶が熱せられて発火、枯れ草に燃え移った。

 市内では発生原因でたき火が最多となることが多く、12〜15年は2〜6件で推移。今年に入って市内の火災件数は4日現在、前年同期比8件増の10件(速報値)で、たき火は2件となっている。

 同消防署は「春の火災予防運動」(1〜7日)に合わせ、住宅用火災警報器設置などを呼び掛けるチラシを市内全戸に回覧。たき火についても「出火原因のトップ」として注意を促す。

 県条例などでは、屋外での焼却行為は原則禁止されているが、農林作業に伴う焼却やレジャーといった「軽微」なものなどは一部例外として認められている。市のホームページによると、煙の量や臭いなどが近所の迷惑にならない程度の焼却を「軽微」とするが、苦情などが寄せられれば改善指導の対象となる場合がある。

 市内外でアウトドア教室を開く寒川一さん(54)は「火気に関する器具を使う際は取扱説明書をしっかり読んでほしい。風の強さや乾燥具合などに注意し、消火できるものを必ず用意してほしい」と話している。