2020年「平和マラソン」コース案 長崎港を周回、産業革命遺産など眺望

 長崎市は5日までに、被爆75年の2020年に開催を予定する市内初のフルマラソン大会「長崎平和マラソン(仮称)」のコース案をまとめた。長崎原爆の爆心地に近い市営陸上競技場周辺を発着点に長崎港を周回するコースで、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産などを眺望できる。

 コース案では、グラバー園や小菅修船場跡の付近を通過後、小ケ倉地区まで南下して折り返し。女神大橋を経由して西側の神ノ島地区へ向かい、大型クレーン「ジャイアント・カンチレバークレーン」も望める。開会中の定例市議会の総務委員会で審査される。

 市は、18年度一般会計当初予算案に関連予算約886万円を計上した。今年7月に実行委を設立、8月から基本・実施計画策定に着手する予定。同マラソンは20年11月29日に開く考えで、国内外から最大1万人の参加を見込んでいる。

2020年に開催を予定する市内初のフルマラソン大会「長崎平和マラソン(仮称)」のコース案

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