伊藤忠丸紅鉄鋼、「紅忠コイルセンターHD」4月に設立 傘下にCC4社、社長に波多野氏

 伊藤忠丸紅鉄鋼は、鋼材加工事業の強化を目的に4月1日付で新たに持株会社「紅忠コイルセンターホールディングス」(紅忠HD)を設立すると正式発表した。傘下に国内事業会社4社を置く。「全国レベルでの統一管理による効率化を図る」(同社)のが狙い。紅忠HD設立に先がけ、国内の電磁鋼板加工拠点である常陸スチールセンターを伊藤忠丸紅鉄鋼の100%子会社として紅忠CC関東と統合。北関東地区で一元化を図る。

電磁鋼板加工の常陸スチールセンター、紅忠CC関東と統合

 新設される紅忠HDの社長には、波多野淳一氏(86年横浜国大経営卒、伊藤忠商事入社、現事業総括部長代行)が就任する。本社は伊藤忠丸紅鉄鋼の本社(東京都中央区)内に置く。コイルセンター事業の経営、工場運営、設備メンテナンスなどのノウハウを集約した上で、4社で共有し、加工設備や人材などの経営資源を有効活用する。

 HDの傘下で経営統合する4社は「紅忠コイルセンター東北株式会社」(略称・紅忠東北)、「紅忠コイルセンター関東」(同・紅忠関東)、「紅忠コイルセンター関西」(同・紅忠関西)、「紅忠コイルセンター九州」(同・紅忠九州)。

 今回、持株会社による統合としたことについて、同社では「コイルセンター事業では各地域の取引先との関係が非常に重要であるため、紅忠4社それぞれが各地域の取引先との関係を維持、拡大しつつ、紅忠HDの傘のもとで更にお客様対応力を強化する体制を目指す」としている。

 今後さらなる拡大が見込める海外事業においても、紅忠HDのノウハウを広め、グローバルベースでの標準化を図りたい考え。

伊藤忠丸紅鉄鋼・国内事業会社社長人事(4月1日付)

 ▽紅忠コイルセンター東北代表取締役社長(薄板部薄板課長)松本伸一

 ▽紅忠コイルセンター関東代表取締役社長(薄板部電磁鋼板第二課長)田畑義貴

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