古河電工、りん青銅板条から撤退

生産品、選択と集中

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 古河電工はこのほど、一部品種を除いてりん青銅板条の製造販売から撤退することを決めた。

 生産品目の選択と集中の一環としての取り組み。現在、銅系の板条製品は電子機器部品や自動車部品向けを中心として需要が非常に旺盛。同社では増員や歩留まり改善で生産量の引き上げに取り組んでいるが、顧客の高い品質要求に応えながら、必要量を安定供給することが課題となっている。りん青銅板条の一部品種以外からの撤退により、競争力を発揮できる品種に生産をシフトする。

 古河電工では銅系の板条製品の主力生産拠点である日光事業所(栃木県日光市)でりん青銅板条を製造。電子部品の接点などの素材として供給している。歩留まりの低下に加えて、現在の市場環境下でスムーズな納期対応が難しい状況となったため撤退を決めた。

 足元のりん青銅の需要は非常に旺盛となっている。同社ではユーザーへの影響を最低限に抑えるため、需給状況を鑑みて個別に顧客に説明しつつ対応する。

 りん青銅は銅に錫やりんを添加した合金。電子部品用のばねやスイッチ、コネクタ向けなどで供給されている。国内ではJX金属や原田伸銅所、清峰金属工業などが製造している。