ハウステンボスが球体水上ホテル披露 GWごろ宿泊者受け入れ

 ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)は6日、開発を進めてきた「移動式球体型水上ホテル」を報道陣に公開した。安全面と快適性を確認した上で、ゴールデンウイーク(GW)ごろから宿泊客を受け入れる方針。

 直径6・4メートルの球体一つで1室。1階にトイレと風呂を備えた28平方メートルの客室、2階に5平方メートルのベランダがある。料金は1室5万~10万円を想定。当面は和室と洋室の2室体制で運営し、将来的に10~20室まで増やす。

 通常は園内の海岸に停泊。宿泊客を乗せ、夜間に6キロ先の無人島「長島」までボートでえい航する。宿泊客は長島で朝を迎える。HTBが「今年最大のコンテンツ」と位置付ける長島では、キャンプや拡張現実(AR)技術を活用した新アトラクションが楽しめる。

 波による揺れを5分の1に抑えるように設計。法律上、ホテルではなく「小型船舶」として登録する。救命胴衣の配備、緊急時対応の徹底など「安全面に細心の注意を払う」(HTB)。

 澤田秀雄社長は「(ロボットが接客する)変なホテルに続く世界初のホテル。われわれは、楽しさや非日常を提供している。将来は水中ホテルや水中カジノもやりたい」と話した。

宿泊客を無人島まで運ぶ「移動式球体型水上ホテル」=ハウステンボス

© 株式会社長崎新聞社