今日契約解禁 レンジャーズがマルティネスと契約合意

日本時間3月7日、キューバ出身のフリオ・パブロ・マルティネスのメジャー球団との契約が解禁された。マルティネス獲得の最有力候補と見られていたレンジャーズが、契約金280万ドルを用意してマルティネスとの契約合意に至ったようだ。

大谷翔平(エンゼルス)の獲得に失敗したレンジャーズは、その後も国外選手との契約に使えるインターナショナル・ボーナスプールを確保し、マイナー選手とのトレードでボーナスプールを増額する動きを見せていた。そうしたなか、MLB.comのジェシー・サンチェスはマルティネス獲得の最有力候補としてレンジャーズを挙げ、契約解禁とともに獲得に動く可能性を報じていたが、まさにその通りの展開となった。

キューバ出身の21歳外野手であるマルティネスは、MLB公式サイトの昨年版のプロスペクト・ランキングで国外選手部門の2位にランクイン(1位は大谷)。「パワーとスピードを兼ね備え、高いポテンシャルを誇る」と評価され、直近ではキューバリーグの2016-17年シーズンで61試合に出場して打率.333、6本塁打、24盗塁、出塁率.469、長打率.498を記録したことが紹介されている。プロスペクトを評価する際に用いられる「20-80スケール」での評価では、走塁が「70」、守備が「60」の高評価。その他は打撃とパワーが「50」、肩が「45」という評価になっている。

マルティネスにはヤンキースやマーリンズも興味を示していたが、現在のピリオドで使えるインターナショナル・ボーナスプールがほとんど残っていない両チームがマルティネスと契約するには、7月に始まる次の契約ピリオドまで待つ必要があり、先手必勝で動いたレンジャーズの後塵を拝する形となった。なお、マルティネスはA+級ないしAA級からのスタートが予想されており、アメリカ球界への適応がスムーズに進めば、早ければ2019年シーズンの終盤ごろにはメジャーでプレイする姿が見られるのではないだろうか。

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