レンジャーズ 新加入・リンスカムをリリーバーとして起用へ

レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは新加入のティム・リンスカムをリリーバーとして起用することを明言した。ただし、どの役割を任せるのかについてはまだ決まっておらず、リンスカム自身のコンディションや他の投手との兼ね合いを見ながら、最終的な決断を下すようだ。

日本時間2月28日に契約合意が報じられたにもかかわらず、まだ球団からの正式発表がないリンスカムだが、ダニエルズはレンジャーズがリンスカムと契約したことを明言。リンスカム自身も身体検査をパスしたことを明らかにしており、正式発表は秒読みの段階に入っている。正式発表までに時間が掛かったのは、身体検査に問題が発生していたからではなく、リンスカムの兄・ショーンさんが亡くなり、リンスカムが葬儀に参列していたという事情があったようだ。

フォートワース・スター・テレグラムの報道によると、リンスカムは契約先を決める際、レンジャーズとドジャースを最終候補としていたという。リンスカムは「2球団まで絞ったけど、レンジャーズとドジャースのどちらかを選ぶのは難しい決断だった」と語っているが、「レンジャーズのほうが自分にフィットすると思ったんだ」とレンジャーズを選択した理由を説明した。

リンスカムは先発投手として輝かしい実績を誇っているが、ダニエルズはリンスカムをリリーバーとして起用することを明言している。「彼をブルペンで使うつもりだよ。どんな役割になるかはこれから決めていくけどね。役割はリンスカムとその他のリリーバーのコンディションを見ながら判断していくことになるだろう。彼は先発を諦めていないみたいだけど、今は先発のことを考えていないと言っていた。ブルペンの役割に集中してくれているみたいだよ」とダニエルズ。場合によってはミドルリリーフのみならず、セットアッパーやクローザーを担う可能性もありそうだ。

なお、リンスカムは2010年のワールドシリーズでレンジャーズを相手に2勝を挙げ、ジャイアンツのワールドシリーズ制覇に大きく貢献している。「彼はそのことについて謝ってきたよ」とダニエルズは言ったが、「心の底からの謝罪ではなかったけどね」と付け加えた。

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