GSユアサは、上海振華重工(本社・中国上海、Shanghai Zhenhua Heavy Industries、ZPMC)に納入した港湾AGV(無人搬送車)駆動用リチウムイオン電池システムが上海市の洋山深水港でZPMC製港湾AGV50台に搭載され17年12月から稼働していると発表した。
この港湾AGVはコンテナの無人搬送が可能で、港湾物流拠点の効率化に貢献する。GSユアサのリチウムイオン電池が電動車両の動力源で、走行中は排気ガスが発生せずCO2排出抑制効果も期待できる。
ZPMC社製AGVに採用されたリチウムイオン電池(モジュール品名LIM50EN―12)の仕様は、公称電圧が44・4V、公称容量が50Ah(2200Wh)、構成が15直列10並列。
同港は引き続き港湾物流システムの自動化を推進する計画。今後さらにAGV30台分の同社製リチウムイオン電池システムを追加導入する予定。
GSユアサは今後もグローバル市場において産業用リチウムイオン電池の用途拡大を図り、省エネルギー社会に貢献していく方針。