代理人・ボラス ムスターカスの契約が開幕までに決まると確信

レギュラーシーズン開幕までおよそ3週間となり、市場に残るフリーエージェント選手は開幕日を自宅で迎える可能性が高まりつつある。しかし、マイク・ムスターカスが置かれた状況について、代理人を務めるスコット・ボラスは楽観的に捉えているようだ。

昨季、ロイヤルズの球団記録を更新する38本塁打を放つなど、各部門で自己最高の成績を残し、自己ベストのシーズンを過ごしたムスターカス。最高のタイミングでフリーエージェントとなり、大型契約を手にするのかと思いきや、レギュラーシーズン開幕を3週間後に控えたこの時期になってもまだ契約が決まらない。今季終了後にマニー・マチャドやジョシュ・ドナルドソンのフリーエージェントを控えていることや、そもそも三塁手の補強を必要としている球団が少ないことなどが影響しているようだ。

しかし、ボラスは事態を楽観的に捉えている。ボラスはMLB.comのジョン・ポール・モロシに対して「ムスターカスは40本近いホームランを打ったオールスター三塁手だ。しかも、彼は今キャリアの絶頂期にいる。勝利を目指すチームが彼の獲得に動くと期待しているよ」と語り、レギュラーシーズン開幕までにムスターカスの契約が決まると考えていることを明らかにした。

ムスターカスに関しては、三塁手に不安を抱えるホワイトソックスが獲得を検討しているとの報道がある。若手有望株をかき集め、再建を進めるホワイトソックスはボラスが言うような「勝利を目指すチーム」ではないものの、ヨアン・モンカダやルーカス・ジオリトといった有望株がメジャー定着目前となっており、少しずつ勝負モードに移行しつつある。将来の正三塁手として期待されるジェイク・バーガーはアキレス腱の故障により今季を全休することが確実となっており、その影響によりメジャー昇格が1年先延ばしになる可能性が高い。バーガーまでのつなぎ役として2~3年程度の契約でムスターカスを獲得するのは、決して悪い選択ではないだろう。

ボラスが言うように、ムスターカスはレギュラーシーズン開幕までに新天地を見つけることができるのか。今後の動向に注目したい。

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