北西に溶岩流が流出 新燃岳

溶岩流の流出が確認された宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳の火口付近=9日午後0時38分(共同通信社ヘリから)

 気象庁は9日、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)で火口の北西に溶岩流が流れ出たのを確認したと発表した。詳細は調査中としている。噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し警戒を呼び掛けている。

 気象庁などによると、新燃岳では6〜7日に爆発的噴火が計34回発生し、火口内では円形に盛り上がった「溶岩ドーム」が確認された。噴煙は一時、火口から約3千メートルの高さまで上昇し、長崎、熊本、宮崎、鹿児島の4県で降灰した。

 マグマが動くことで生じるとされる火山性地震は多い状態が継続しているという。

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