【川崎・高津区】区民会議12年の集大成、次代へ 川崎市高津区

会議であいさつする遠藤会長(写真中央)

 今期いっぱいでの休止が決まっている、高津区区民会議の第6期最後の全体会議が3月2日に区役所内で開かれた。2年間の活動をまとめた報告書は、きょう9日の区民会議フォーラムで高梨憲爾区長に提出される。2006年から各区で12年間続いた区民会議。市は今後の方針を来年度中にまとめる予定だ。

 第6期高津区区民会議(遠藤勝太郎委員長)は、町内会や各団体などから選出された20人の委員が、「アイデアを実行に!行動する区民会議」をキャッチフレーズに2年間にわたり活動してきた。子どもの地域参加や障害者の差別解消と理解促進などに取り組む「活き活きまちづくり部会」と、自助・共助の意識を啓発する「防災まちづくり部会」の2つの部会でそれぞれ課題を話し合ってきた。

 この日の全体会議では、各部会の活動報告のほか、区長に提出する報告書の細部を確認した。最後の会議を終え、遠藤委員長は「2年間におよぶ各委員の協力に感謝するとともに、この報告書がより良い高津区をつくるために少しでも役立てば」と感想を語った。また、別の委員は取材に対し、「区民会議は休止するが、今後も区民の意見を行政に反映する仕組みは残すべき。区民が気軽に参加でき、市民の柔軟なアイデアで意見を出し合える場になれば」と話した。

 区民会議の休止は昨年秋に発表された。市では来年度中に再開か廃止かを含めた方針をまとめる予定だ。高津区は「12年間におよぶ区民会議の功績は区役所にとっても大きかった。次がどのような形になるにせよ、今後も幅広い方々の意見をうかがえる機会になれば」と話している。

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