殿様気分味わえる?! 平戸城に宿泊施設 21年3月完成目指す

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 長崎県平戸市は9日、2月に再築城から300周年を迎えた平戸城を改修して、2021年3月を目標に宿泊施設を設置することを検討していることを明らかにした。同市や公益財団法人日本城郭協会によると、城を宿泊施設として活用するのは全国でも例がないという。

 定例市議会本会議で、吉住威三美議員(市民クラブ)の平戸城改修関連議案の質問に、松田範夫文化観光商工部長が答えた。

 市によると、宿泊施設の設置は、18年度から3カ年の平戸城の大規模改修事業の一環として計画。同城は天守閣や見奏櫓(けんそうやぐら)など5つの建物で構成し、うち宿泊施設として検討しているのは1977年に建てられた鉄筋2階建て、延べ床面積約127平方メートルの懐柔櫓(かいじゅうやぐら)。元々は展示スペースとして活用していたが、現在は閉鎖されているという。

 市はホテル業務の適正運営について定めた旅館業法などの法的問題をクリアし、早ければ2019年度中にも宿泊施設への改修に着手。20年度中の完成を目指すという。

 平戸城の来館者は、1980年代は年間約20万人だったが、ここ10年は5万~6万人台で推移。市は昨年5月、天守閣に男女一組が無料で宿泊できる企画「キャッスル・ステイ」を実施。国内外から7428組の応募があるなど反響を呼んだ。

 市は「平戸城は市の大切なシンボル。2020年の東京五輪開催を契機に外国人観光客などを誘致し、来館者増を目指したい」としている。

建物の一部を宿泊施設として活用することが検討されている平戸城(平戸市提供)