ツインズが念願の先発補強 リンと1年1200万ドルで合意

開幕が刻々と迫る中でチームによってはまだ補強が完了していないところもあれば反対に補強が終わったことでオープン戦を通じて新戦力の台頭を待つところもある。そんな中、オフから先発補強を目指していたツインズはカージナルスからFAとなっていたランス・リンと1年契約で合意した。

昨年、トミー・ジョン手術から復活のシーズンとなった昨年は1度も故障者リスト入りすることなく先発ローテーションを守り切り33試合に登板して11勝8敗 防御率3.43の成績を残した。一昨年は全休したが、これでメジャー7年で実に6度の2桁勝利を記録したことになり先発経験も実績も十分ある球界を代表する投手の1人となった。シーズン後はFAとなり新たな移籍先を探していた。

MLB.comのジョン・ポール・モロシ記者によると契約は1年1200万ドルで出来高を含めると最大で1400万ドルになるという。一時はツインズから2年2000万ドルのオファーを断っていたというが、改めてのオファーを受けてこれに応じたようだ。これでツインズのリン獲得によってチームは今年のドラフト会議で全体95番目の指名権を失うことになった。

以前は球団史上最高額を用意してダルビッシュ有獲得を目指したが実現しなかったことで他の先発投手にシフトしたツインズはついに念願だった投手を加入させる。元々、アービン・サンタナが故障で開幕に間に合わないこともあって先発補強が急務だっただけに開幕が迫るこの時点で決まったことは大きいだろう。これでリンのほかにホゼ・ベリオスやジェイク・オドリッジ、カイル・ギブソンらとローテーションを組むことになる。リンには他球団から高額オファーがあったそうだが勝利を優先してツインズ入りを決めた。一昨年はシーズン103敗を喫したチームは昨年、ポストシーズンに進出。そしてオフの積極補強によりさらに上のステージを目指す。

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