Wソックスの有望株・ヒメネスが代打本塁打でアピール

開幕が刻々と迫る中で現在行われているオープン戦は各球団の有望選手の活躍をチェックする楽しみもある。先日、ファームシステムランキングが発表され3位に入ったホワイトソックスでは球団内ランキング1位のイロイ・ヒメネスの活躍が期待されている。

21歳のヒメネスは右投右打の外野手でミートやパワーなど卓越した打撃能力をもつ有望選手の1人。昨年はカブスに所属していたが、7月のトレードでホゼ・キンターナが関わる1対4のトレードでホワイトソックスに移籍した。移籍後は主に1A+と2Aでプレーした。1年通じてのマイナー成績は89試合に出場して打率.312 19本塁打 65打点だった。

今年はホワイトソックスの選手として臨む初めてのキャンプ。日本時間3月11日に行われたカブスとのオープン戦でヒメネスは自身初のメジャー昇格に向けて猛アピール材料となる活躍をみせた。この日、ベンチスタートとなったヒメネスの打席は8回表、2対3と劣勢の場面で訪れる。2死からヨルマー・サンチェスが二塁への内野安打が出塁したところ代打としてヒメネスが登場。対するはカブスの5番手・コリー・マゾーニでカウント0-2から3球目の落ちるボールを右中間スタンドへと運び、逆転となる2ランを記録しチームは4対3とリードした。その後は投手が失点してしまい、4対4の同点で試合終了となったがヒメネスの一発が流れを変えた。

試合後、ヒメネスは本塁打について振り返ると「この一発で自分の夢が叶った訳ではない。本当の夢はメジャーでプレーすることだよ」と改めて気持ちを引き締めていた。代打という一発勝負の場面で力を発揮した姿をみた古巣・カブスのジョー・マドン監督は「ヒメネスは体の状態が良ければより力を発揮できる。スキルもそうだし人間性もよかったから彼と話すのが好きだったよ」とコメントしており新たな場所での活躍に期待を寄せていた。

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