イチローとジーター、どっちが上? MLBアンケートに約3万票、その差4%と肉薄

ヤンキースではチームメイトとしてプレーしたイチローとジーター【写真:Getty Images】

同時代に活躍してきた2人、ファンは「いつだってジーター」「最盛期はイチロー」

 マリナーズに復帰したイチロー外野手と2014年限りで現役を引退した元ヤンキースのデレク・ジーター氏。同時代に活躍してきた2人のスーパースターはメジャー史に名を残す存在で、ともに有資格1年目での米国殿堂入りが確実とされている。

 2人は、イチローがヤンキースに加入した2012年途中から2年半、チームメートしてプレー。昨年9月にジーター氏がマーリンズの共同オーナーに就任し、イチローとの契約延長オプション行使を選択しなかったという“縁”もある。

 では、選手としてはいったいどっちが上なのか。メジャーでの安打数では、ジーター氏が歴代6位の3465安打をマークしたのに対して、イチローは現在22位の3080安打。もちろん、日本でのプレーを経て海を渡ったイチローがメジャーデビューしたのはジーターよりも遅く、オリックス時代のヒット数を含めれば4358安打と“世界一“の数字となる。

 MLB公式サイトは、イチローのマリナーズ復帰を受けて、ツイッターでアンケートを実施。「合計6545安打…どちらか選んで」と2人のメジャーでの合計安打数を記した上で、ファンに問いかけている。

投票は僅差で決着、その差4%

 約3万票が集まる注目度の高さとなったが、その結果は「52%対48%」でジーター氏が“辛勝”。ただ、イチローはメジャーリーグの象徴とも言われたジーター氏に肉薄している。

 コメント欄では、ヤンキースを5度の世界一に導いている経歴などから「いつだってジーター!」「キャプテン」とジーター氏を推す声がやや多い中、「最盛期ではイチローの方が優れていた」「明らかにイチロー。彼が6年早くMLBに来ていたらどんな成績になっていたか、想像できないよ」とイチローを支持する意見もあった。

 また、「ヤンキース、そしてジーターを愛している。でもイチローを選ぶよ」とジーターファンながらイチローを支持する、というコメントも。この他、「なんこった、思った以上にタフだ」という悩ましい声や、「デレク・ジーターはマイアミを破壊している。だからイチローだ」「ジーターは正気を失っている」と、マーリンズのオーナー就任後にジーター氏を見る目が変わったと思われるファンもいた。

 どちらも偉大な選手であることは確か。ともに初年度の選出確実とされる野球殿堂入りの投票では、何%の票を集めるかに注目が集まるような2人だ。マリナーズ入団会見では、「最低でも50歳まで現役」の意思を改めて表明したイチローが、メジャーでジーターの安打数にどこまで迫るかにも注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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