3月11日(日)の開催となったJ2第3節。
各地で東日本大震災の犠牲者に向けた黙祷が行われたが、ファジアーノ岡山対大分トリニータの試合ではあのFWに得点が生まれた。
岡山に先制点をもたらしたのは赤嶺真吾!
上田康太からのクロスに左足で上手く合わせ、豪快なボレーを叩き込んだ。
2011年当時、ベガルタ仙台に所属していた赤嶺。被災者の一人であり、同シーズンにはキャリアハイとなる14得点をあげるなど仙台の躍進に貢献した。
3月11日に人一倍強い思い入れのある赤嶺だが、実はこの日の得点は地震が発生したのと同じ午後2時46分に生まれたのだ。
赤嶺のゴールが決まったのは前半43分54秒。試合は午後2時4分のキックオフであったため、赤嶺の得点は2時46分だったということになる。これは奇跡的な何かを感じる一致だ。
特別な日に赤嶺がゴールをあげたことについて、岡山の長澤徹監督もコメント。
当時のことについて以下のように明かしている。
長澤 徹(ファジアーノ岡山 監督)
「点を取ったのは真吾なんですけど、今日は3月11日で真吾は仙台にいたので、そういう想いは強かったのかなと思っています。
思い出すんですけど、当時の彼に電話をしたらつながって、『いま真っ暗の中にいます』という会話をしました。
口数は多くないと思いますが、おそらく相当な想いを持ってグラウンドに立っていたと思います」
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