岩瀬は前人未到の領域、鳥谷、松井稼は… 今季達成が予想される「出場試合数」

中日・岩瀬仁紀【写真:荒川祐史】

1000試合出場は全体の7.4%した達成していない

 出場試合数はプロ野球の記録の基本と言える。プロ野球選手は試合に出なければ、何も始まらない。今季も新たな出場試合数の記録が達成されるはずだ。

 1000試合出場は過去488人。以下は達成が期待される選手。()は2017年実績。

T-岡田(オ)971試合 残29試合(143試合)
浅村栄斗(西)970試合 残30試合(143試合)
吉村裕基(ソ)968試合 残32試合(8試合)
丸佳浩(広)964試合 残36試合(143試合)
岩瀬仁紀(中)954試合 残46試合(50試合)
藤井淳志(中)936試合 残64試合(128試合)
秋山翔吾(西)921試合 残79試合(143試合)
大松尚逸(ヤ)905試合 残95試合(94試合)
川端慎吾(ヤ)869試合 残131試合(0試合)
平田良介(中)867試合 残133試合(66試合)
赤松真人(広)867試合 残133試合(0試合)
大和(De)862試合 残138試合(100試合 阪神)

 1000試合は珍しい記録ではないが、1936年以来82年間で1試合でも1軍の試合に出た6609人のうち7.4%しか達成していない。一流選手の証明ともいえる。この記録は控え選手でも10年以上試合に出続ければ達成できる。わき役の選手にとっては「1000試合出場」というのが目標になるといえる。

 この中で異例は、岩瀬仁紀。純然たる投手として初の1000試合出場を目指している。過去に投手としては金田正一が1000試合に達しているが、金田は1053試合出場のうち投手としては944試合、他に一塁手として1試合、代打で108試合に出場している。岩瀬は954試合すべて投手としての出場。投手だけで1000試合達成は前人未到の記録となる。なおMLBではジェシー・オロスコの1252試合を筆頭に、16人が1000試合出場を果たしている。

 ヤクルトの川端は2015年の首位打者だが、昨年は椎間板ヘルニアのため全休。広島の赤松も昨年は胃がんの治療のため全休。2人にとっては再起のシーズンになる。1000試合出場は当面の目標だろう。なお、ヤクルトに復帰した青木宣親はNPB通算で985試合に出場している。

2000試合出場は過去50人、鳥谷の達成は確実に

 1500試合は過去190人。以下は達成が期待される選手。

田中賢介(日)1463試合 残37試合(107試合)
中村剛也(西)1432試合 残68試合(115試合)
坂本勇人(巨)1418試合 残82試合(142試合)
細川亨(楽)1394試合 残106試合(20試合)

 1500試合は今年4人が挑む。田中、中村、坂本は前年どおり出場すればクリアできる数字だが、細川にとっては厳しい数字になるだろう。西武、ソフトバンクで正捕手として活躍してきたが、17年目の今年はバックアップ捕手。だが、激務である捕手としてここまで数字を積み上げたこと自体、誇れる数字といえる。

 2000試合は過去50人。以下は達成が期待される選手。

鳥谷敬(神)1974試合 残26試合(143試合)
松井稼頭央(西)1883試合 残117試合(44試合)

 2000試合出場は、2000本安打と同じ50人が記録している。連続試合出場記録を更新中の阪神、鳥谷にとっては2000試合出場は通過点に過ぎないが、今季、楽天から西武に復帰した松井にとっては、大きな目標になるだろう。

 これ以外に、3月に入ってルートインBCリーグ栃木に入団した村田修一が1953試合。あと47試合で2000試合に達する。7月末までに復帰が決まれば、達成できる数字だがどうなるだろうか?

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2