現役最多は巨人・阿部で388本塁打、次いで西武・中村の357本塁打
NPBでは本塁打記録は、通算100本塁打から50本刻みで表彰している。史上最多本塁打は王貞治の868本。800本以上、700本以上は王貞治だけだ。600本以上は野村克也を加えて2人、500本以上は8人、450本以上は13人。現役選手が絡んでくる可能性があるのは、400本塁打からだ。
〇400本塁打 過去18人、カッコ内は昨年実績。
阿部慎之助（巨）388本 残12本（15本）
中村剛也（西）357本 残43本（27本）
阿部はONにつぐ巨人史上3人目の400本塁打がかかっている。中村剛也は40本以上は3回記録しているが、最後は2011年。奮起が期待される。巨人から栃木に移籍した村田修一も通算360本塁打している。
〇350本塁打 30人
新井貴浩（広）315本 残35本（9本）
新井は2005年に43本でタイトルを取っているが、41歳でどこまで記録を伸ばすか。
〇300本塁打 42人
福留孝介（神）256本 残44本（18本）
40歳の福留は阪神の主軸を打っているが44本塁打は厳しいところだ。
〇250本塁打 61人
バレンティン（ヤ）217本 残33本（32本）
松田宣浩（ソ）212本 残38本（24本）
松井稼頭央（西）201本 残49本（2本）
バレンティンはフル出場すればクリアできそうだが、松田、松井は過去の実績からしても厳しい数字だ。
200本塁打に迫るのは5選手
〇200本塁打 102人
中島宏之（オ）189本 残11本（9本）
中田翔（日）177本 残23本（16本）
内川聖一（ソ）176本 残24本（12本）
坂本勇人（巨）165本 残35本（15本）
T-岡田（オ）156本 残44本（31本）
坂本、T-岡田にはキャリアハイが必要ではあるが、このクラスの5人はすべて今季中にクリアする可能性があるだろう。
〇150本塁打 165人
糸井嘉男（神）142本 残8本（17本）
筒香嘉智（De）138本 残12本（28本）
鳥谷敬（神）137本 残13本（4本）
山田哲人（ヤ）133本 残17本（24本）
吉村裕基（ソ）131本 残19本（2本）
ロペス（De）129本 残21本（30本）
エルドレッド（広）128本 残22本（27本）
長野久義（巨）124本 残26本（16本）
畠山和洋（ヤ）123本 残27本（2本）
福浦和也（ロ）117本 残33本（0本）
浅村栄斗（西）115本 残35本（19本）
メヒア（西）115本 残35本（19本）
柳田悠岐（ソ）114本 残36本（31本）
丸佳浩（広）108本 残42本（23本）
レアード（日）105本 残45本（32本）
筒香、山田哲人、柳田のように単なる通過点の選手もいるが、クリアが厳しい選手もいる。
100本塁打は285選手が達成、今季中に届きそうな選手は…
〇100本塁打 285人
今江年晶（楽）97本 残3本（1本）
陽岱鋼（巨）90本 残10本（9本）
デスパイネ（ソ）89本 残11本（35本）
梶谷隆幸（De）87本 残13本（21本）
栗山巧（西）86本 残14本（9本）
大松尚逸（ヤ）84本 残16本（3本）
細川亨（楽）84本 残16本（1本）
平田良介（中）84本 残16本（6本）
ウィーラー（楽）72本 残28本（31本）
秋山翔吾（西）72本 残28本（25本）
小谷野栄一（オ）70本 残30本（6本）
亀井善行（巨）70本 残30本（6本）
長谷川勇也（ソ）64本 残36本（2本）
石原慶幸（広）64本 残36本（1本）
鈴木誠也（広）61本 残39本（26本）
西岡剛（神）61本 残39本（0本）
菊池涼介（広）59本 残41本（14本）
G.後藤武敏 （De）52本 残48本（0本）
松山竜平（広）51本 残49本（14本）
田中賢介（日）47本 残53本（2本）
マギー（巨）46本 残54本（18本）
雄平（ヤ）43本 残57本（2本）
大引啓次（ヤ）42本 残58本（5本）
今宮健太（ソ）41本 残59本（14本）
藤井淳志（中）41本 残59本（6本）
ビシエド（中）40本 残60本（18本）
このほか昨季限りで広島を退団し新天地を模索している梵英心が74本で残り26本としている。100本塁打は1000本安打（290人）とほぼ同じ285人。珍しい記録ではないが、プロ野球で100本塁打を打つのは、簡単なことではない。今季はどれだけの選手が連盟表彰を受けるだろうか。
（広尾晃 / Koh Hiroo）
