嵐山のトロッコ列車で京都の四季を満喫!おすすめ観光コース3選

京都の四季を彩る、桜、新緑、紅葉などの自然景観を楽しめる人気の観光列車「嵯峨野(さがの)トロッコ列車」をご存知ですか? トロッコ列車はどこから乗れるの?おすすめの季節は?沿線の観光スポット、嵐山・亀岡・保津峡ってどんなところ?そんな疑問にお答えしながら、厳選旅行プラン&おすすめルートをご紹介します。

嵯峨野トロッコ列車とは?

嵯峨野トロッコ列車の出発点は、京都市の観光名所として名高い嵐山。JR嵯峨嵐山駅に隣接する「トロッコ嵯峨駅」から亀岡市の「トロッコ亀岡駅」まで、約7kmを結ぶとても短い観光専用鉄道です。ディーゼル機関車にひかれたレトロ感たっぷりの車両は、時速約25km(原動機付自転車と同じくらい)のゆっくりとしたスピードで進みます。開放感あふれる座席から京都ならではの四季の風景を楽しむことができ、多くの観光客に人気です。

トロッコにはいつでも乗れる?乗車券の購入・予約方法は?

トロッコ列車の運行日

嵯峨野トロッコ列車の運行期間は、3月1日~12月29日(2018年の場合)。12月30日~2月末までの冬季は運休になります。また、水曜日が運休日の場合があるので、公式サイトの運行スケジュールをご確認ください。

座席の予約・購入方法

嵯峨野トロッコ列車の乗車券は2種類。着席券(全席指定)と立席券(枚数限定発売)があります。指定席でゆったりしたい方には着席券がおすすめ。
【前売券】
・予約開始:乗車日1ヶ月前の午前10時より
・予約受付:JR西日本のみどりの窓口や旅行会社、インターネットで受付
【当日券】
・販売開始:乗車当日AM8:30頃より。指定席券販売終了後、立席券を枚数限定で販売。
・販売場所:トロッコ各駅
※ハイシーズンや週末に利用する方は、事前予約がおすすめ。旅行会社のパッケージツアーで購入すると確保しやすいですよ。

トロッコ乗車運賃

大人620円・子供310円(片道)
乗車区間に関わらず一律となります。

※運行スケジュール・予約などの詳細はこちら※
 ⇒ 嵯峨野トロッコ列車 公式サイト

トロッコ列車で嵐山~亀岡の自然を満喫!おすすめルート3選

トロッコの基本情報を知ったところで、ここからは実際の旅の行程についてご紹介。トロッコ列車周辺の見所や体験など、季節ごとのおすすめポイントを解説していきます。

1.春と秋におすすめ 混雑を避けてのんびり楽しむ亀岡の旅

京都を彩る桜、そして紅葉を一度は見てみたいという人もたくさんいるはず。桜が見ごろを迎える4月、そして紅葉真っ盛りの11月頃は、トロッコから見える景色もまた格別です。

しかし、人気の時期のトロッコ列車は特に大混雑します。前売り券は完売、当日の立席券を購入しようとしても、朝のうちに最終便まで売切れてしまうといったこともしばしば……。それに人がいっぱいの中では、せっかくの景色もゆっくり見ることが出来ません。
そこでワンポイントアドバイス。行き(嵯峨→亀岡)はJR線、帰り(亀岡→嵯峨)にトロッコ列車を利用しましょう。トロッコ嵯峨駅発の列車に比べると、トロッコ亀岡駅を午後に出発する列車の方が予約しやすいのです。

【おすすめ行程】
JR山陰本線を利用し、JR亀岡駅へ。駅の周辺にある観光スポットやランチスポットを楽しみましょう。おすすめは、ガラス吹き体験をしながらオリジナルグラスが作れる「Glass Studio Calore」や、日本酒の利き酒が楽しめる製造直売店「丹山酒造」。後日ご自宅で、買ってきた日本酒を手作りのグラスで味わう……なんて楽しみ方ができたらとても素敵ですよね。

帰りはまずJR線で亀岡駅から馬掘駅へ。馬堀駅より徒歩5分ほどでトロッコ亀岡駅に到着します。夕暮れの風情と共にトロッコからの景色をゆっくり楽しんで、嵯峨嵐山への帰路に着きましょう。

吹きガラス体験 Glass Studio Calore
【所在地】京都府亀岡市保津町観音寺145-3
 JR亀岡駅より徒歩20分・またはバス10分(F11乗り場→北保津降車)

丹山酒造
【所在地】京都府亀岡市横町7番地
 JR亀岡駅より徒歩10分
【営業時間】 9時~18時(利き酒は17時まで)

2.夏におすすめ 自然を満喫!緑のトロッコ&保津川ラフティング

次に、緑のまぶしい夏休みにおすすめのルートです。トロッコ列車沿線の一大観光スポットと言えば、やっぱり保津川(ほづがわ)。こちらでは定期船での川下りのほか、ちょっとワイルドにゴムボートで急流を下る「ラフティング体験」もできるんです。

小さな子供も一緒に楽しめるお気軽コースから、一気に嵐山まで下るコースなど、お好みで選ぶことができます。インストラクターの指導の下、必要な装備は貸し出してくれるので、水着やタオルさえあれば楽しめるという手軽さも魅力。涼しげな水と戯れながら、大自然の中を下っていく……忘れられない夏のひとコマになること間違いなしです。

【おすすめ行程】
JR線嵯峨嵐山駅で乗り換え、トロッコ嵯峨駅よりトロッコ列車に乗車します。山と渓谷の景色を楽しみながら、トロッコ亀岡駅へ到着。路線バスで保津川乗船場に向かいます。または、のんびりと風情のある京馬車を利用することもできますよ。

保津川乗船場に着いたら、いよいよラフティング。「保津峡満喫コース」の場合は所要時間約3時間。到着場所はトロッコ保津峡駅となります。「嵐山充実コース」は所要時間約4時間。嵯峨嵐山に到着し、温泉での入浴まで楽しめる贅沢なプランです。

保津川ラフティング
 期間限定:3月上旬~10月下旬(コースにより11月上旬まで)
京馬車
 保津川行きは9~15時の間、1時間ごとに出発。料金は大人1,000円・子供500円(税込)。

3.冬におすすめ ストーブ列車&お座敷暖房船であったか雪景色紀行

トロッコ列車や川下りを楽しめるのは、春から秋だけではありません。嵯峨野トロッコ列車では、運休期間になる前の12月中旬に期間限定でストーブ列車が登場! レトロなだるまストーブで温まりながらの旅路はまた格別です(ストーブはトロッコの3号車に設置されています)。

あわせて楽しみたいのが、保津川で川下り体験ができる定期船。春や秋の美しさは言わずもがなですが、霧や雪景色が楽しめる冬もまた雰囲気たっぷり。「冬に船に乗るなんて寒そう」とお思いかもしれませんが、冬季はストーブ付きの「お座敷暖房船」が運行しているんです! 道中には「船上コンビニ」と呼ばれる、水上で飲み物やお団子を販売する船もあります。あったかい甘酒を飲みながら雪景色を眺められたら、この上なく風流な時間になりそうですね。

【おすすめ行程】

トロッコ嵯峨駅から、トロッコ列車に乗車。トロッコ亀岡駅から路線バスまたは京馬車で保津川乗船場へ。保津川を下るお座敷暖房船は、
・10時
・11時半
・13時
・14時半
の4回出航します。なお、春~秋までは団体でしか予約できませんが、12月1日~3月9日の間は個人でも予約可能です。春や秋に比べると混雑度合いもぐっと下がるので、マイペースで楽しみたい人におすすめ。

保津川下り
 料金:大人4,100円・子供2,700円(税込)

四季折々の表情を楽しめる、トロッコ列車と沿線スポットの旅。神社仏閣や町屋、和菓子といった、いわゆる「定番」の京都とはまた違った一面を発見・体験できそうですね。ぜひこのルート研究を参考にして、一度訪れてみてください。きっとまた、違う季節のトロッコ列車も乗ってみたくなるはずですよ。

※体験内容の詳細等については、各施設にお問い合わせください。

※アクセス情報※

【トロッコ嵯峨駅】 JR京都駅→JR嵯峨嵐山駅 約15分
【トロッコ亀岡駅】 JR京都駅→JR馬堀駅 約25分 JR馬堀駅より徒歩5分

※おすすめ鉄道旅情報※
 電車で紅葉を見に行こう。秋の鉄道旅行のすすめ(妄想旅行ルート付き)

© チイキイロ