レアル相手に奮闘したエイバル乾が選外なんて…… ハリル監督が明かした代表選考基準

欧州遠征のメンバーから外れた乾 photo/Getty Images

日本サッカー協会(JFA)は15日、今月末にかけて行われる欧州遠征へ参加する日本代表メンバーを発表した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は今回、国内外から26名の選手を招集。レアル・マドリード相手に奮闘するなど、エイバルで活躍するMF乾貴士がメンバーから外れた。

メンバー発表後の質疑応答で、「乾の選外」について聞かれたハリルホジッチ監督は「彼の代わりに原口、宇佐美、中島を選んだ。ただ、乾のことはずっと追跡している。まず得点を取る、取らせるというとことが基準となった」と説明。

続けて「1年前に良かった選手をずっと信頼しつづけるのではなく、1年前が良かったから今日現在23人に入れるわけでもない。それは全員に言えること。現在良い選手を選び、そのあと選択をする。この合宿では乾の代わりに3人選んでいるわけだが、乾もまだ候補に入っている」と語った。

「現在、選手がチームに何をもたらすことができるか」が選考基準のようで、ロシアW杯出場の立役者で今回の欧州遠征では選外となったMF井手口陽介やFW浅野拓磨についても、同様の理由を挙げている。そして初招集した中島翔哉を引き合いに出しつつ「もちろん、私も間違えることはある。A代表で、クラブのパフォーマンスを発揮できるかはわからない。ただ、一人で何か打開できる、違いを生み出せる選手を、私はこれからも探し続ける。そういった選手が日本にも必要」と話している。

さらに本大会メンバー23名の発表に関しては「おそらく(5月)31日になると思う」と明かした上で「フットボール面、それから感情面、全部混ぜてチョイスしなければならない。関わる選手はみんな人間としても素晴らしい。日本は素晴らしい選手が多い。基準はいろいろあるが、フットボール面でも、それから人間性の面でも、ものすごく難しい作業になる」と述べた。

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