【全文その2】ハリルホジッチ監督、日本代表メンバー発表会見。中島翔哉について語ったこと

3月に行われる国際親善試合に向け、26名の日本代表メンバーを発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督。

会見は日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継された。

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その1」に続く後編として、代表メンバー発表会見の全文をお届けする。

※できる限り口語のまま掲載

ヴァイッド・ハリルホジッチ(日本代表 監督)

守備的ミッドフィールダー:

長谷部 誠(フランクフルト/GER)
三竿 健斗(鹿島アントラーズ)
山口 蛍(セレッソ大阪)

「中盤、ディフェンシブですね。長谷部、三竿、山口です。

長谷部は真ん中もできるし、後ろもできると。本大会まで怪我なく行ってほしいなという希望を持っています。

それから良いパフォーマンスを続けている選手が三竿ですね。

ホタルは常に呼んでいる選手なんですけど、攻撃のところでもっと野心を持ってほしいなと思っています。守備だけで終わるのではなくてですね。ただ、代表ではかなり良いパフォーマンスを続けてくれていると思います。

彼の大きな仕事、イラク戦は忘れることはできませんよね。我々の最終予選を助けてくれた選手の一人だと思っています。

それからオフェンシブ」

攻撃的ミッドフィールダー:

大島 僚太(川崎フロンターレ)
柴崎 岳(ヘタフェ/ESP)
森岡 亮太(アンデルレヒト/BEL)

「大島は本当に今、国内で優秀な選手の一人だと思いますね。

彼もよく怪我をするんですけども我々はしっかりコンタクトを取って、そこから脱して今は良い状況を続けていると思います。

それからガクと森岡ですけど、シンジ、清武が今いませんからね。10番のようなタイプ、8番のようなタイプを彼らができるんじゃないかなと思っています。

柴崎選手はそこまでクラブでずっと先発というわけではないんですけど、でもレベルが上がってきているのかなと思っています。

それから森岡。すでに2、3回見ましたけど、フィジカル的なところ、デュエルのところでまだ伸びるかなと思っています。ゴール数、アシスト数がリーグでもダントツですよね。

ただ、ゲームのアクションの中でもっともっと伸びるプレーはあるのかなと思っています。

それからフォワード。右サイド。

右ウイング:

久保 裕也(ヘント/BEL)
本田 圭佑(パチューカ/MEX)

久保もまだ私の満足の行く状態ではないですけども。それからケイスケ。

もちろん我々はずっと追跡は続けていますけど、このチャンスを掴んでほしいなと思います。

それから左サイド」

左ウイング:

原口 元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/GER)
宇佐美 貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/GER)
中島 翔哉(ポルティモネンセ/POR)

「原口、宇佐美。同じクラブでやってますよね。

ここ直近の試合で宇佐美は点をしっかり取って、伸びている状態だと思います。

ある時期はチームから干されるような状況でしたけど、今戻ってきましたね。原口も一緒でした。

それから中島ですけども、本当にたくさん試合に出てますよね。

得点も取ってるし、それからアシストもしてますし。ドリブラーでこんなに俊敏で爆発的なものを持っている選手はなかなか日本にはいないですよね。

前回のオリンピックの監督だったテグさんともしっかり話してですね、オフェンシブ面で何かをもたらせるのではないか、前で一対一でも何かもたらせるのではないかということですね。

ただ、守備の役割のところが代表で私が要求しているレベルにはまだなっていないということです。ちょっと様子を見たいですよね。

この合宿を通して、どのような伸びを彼が見せるのか様子を見たいですね。中島はあとは出すだけだと思います。

センターフォーワード:

小林 悠(川崎フロンターレ)
杉本 健勇(セレッソ大阪)
大迫 勇也(ケルン/GER)

それから真ん中。小林、それから杉本。

彼らとはたくさん話していて、ここ最近は本当に伸びてきていると思います。

オフェンシブの面で、日本では本当に素晴らしい結果を出していると思います。自分たちのプレーの仕方を変えて、本当に伸びてきているなと思います。

真ん中の選手が何をすべきかというのを本当に把握している。アグレッシブに、背後に、それからペナルティエリアでしっかり存在感を出してということですけども。

それから、相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐプレーヤーですよね。それもしっかりやってくれていると思います。

我々がここ最近で見た試合も非常に良いパフォーマンスですから嬉しいですね。これを続けてくれと言いたいだけです。

それから大迫」

「クラブでは真ん中ではなく横に行ったり後ろに行ったりしていますけど、ただ素晴らしい得点を決めましたよね。それは背後に素晴らしい要求をしたからですよね。

代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしいですから、しっかりディスカッションを重ねていきたいです。常に背負った状態でプレーするのではなく、やっぱりゴールを向いて行ってほしいですよね。

ただこの3人とも素晴らしいヘディングを持っています。ワールドカップ本大会でもこれが重要になってくるでしょう。

もちろんフリーキックをもらえればの話なんですけど。あと守備的にもしっかり守らなければいけませんから大事ですよね。ワールドカップというのは、フリーキックが決定的な状況を作り出すということもありますから大事です。

今回26人を選びました。

ただ、バックアップもしっかり用意していますから。怪我があった場合には彼らを呼びます。例えば遠藤の状況がどうなるかということもあります」

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