乗り合いタクシー出発!! 西海市が横瀬郷で実証 9月30日まで

 西海市は15日、西海町横瀬郷内で予約制の乗り合いタクシーの実証運行を始めた。同町と佐世保市をつなぐ民間定期船の寄港地が今月末に減ることへの対応。実証期間は9月30日まで。
 同市によると、瀬川汽船(同市)が運航する定期船が4月から新船に替わることに伴い、町内の寄港地だった寄船と横瀬東の2カ所に立ち寄らなくなる。このため、寄船、横瀬東の両地区に乗り合いタクシーを導入し、寄港地の横瀬西までをつなぐ。
 タクシー運行は、市が民間に委託。6月30日までは「せいひ観光」、7月1日~9月30日は「大串タクシー」が受け持つ。路線は寄船-横瀬西-横瀬東-横瀬西で、1日2便。運賃は中学生以上100円、小学生以下50円。通常は乗客4人乗りのタクシーだが、予約者が5人以上ならば、大型車か増便で対応する。
 15日は、同町の寄船公民館前で開始式があり、住民ら20人が出席。杉澤泰彦市長は「西海市は陸上交通がまだ貧弱。実証運行を通してもっと便利な体制を整えていきたい」とあいさつ。タクシーは住民2人を乗せ出発した。
 寄船地区の川口繁之分区長は「住民が利用しやすくなるよう、運行状況を見ながら市と話し合っていきたい」と話した。問い合わせは市安全安心課(電0959・37・0028)。

住民や関係者に見送られながら出発する乗り合いタクシー=西海市西海町横瀬郷

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