JFEテクノリサーチ、全固体電池の開発支援

メーカー向け新サービス顕微鏡で性能解析

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 JFEテクノリサーチ(社長・津山青史氏)は電気自動車(EV)用の次世代電池として注目される全固体電池開発を支援するサービスに乗り出す。顧客から全固体電池のサンプルを預かり、電子顕微鏡による断面の解析結果などを提供する。全固体電池の開発に力を入れる電池メーカーや自動車メーカーから受託し、2018年度に売上高で年1億円を目指す。

 新サービスで扱うのは今後主流になると見込まれる硫化物型の全固体電池。すでに電池メーカーや自動車メーカーから依頼や引き合いを受けており、事業の滑り出しは順調なようだ。

 硫化物型全固体電池の解析には安全上の理由などから専用室の整備が必要。JFEテクノは安全対策などを施した専用の簡易気密室を千葉市と川崎市の事業拠点にそれぞれ整備。各拠点で電池性能を左右する固体電解質と活物質の界面状態を電子顕微鏡で詳細に解析する。

 千葉には走査型電子顕微鏡(SEM)1台、川崎には透過型電子顕微鏡(TEM)1台などを導入。顕微鏡は既存のものを転用し、4月に本稼働させる見通しだ。

 同社は製鉄所で分析・材料試験業務を手掛けるJFEスチールの子会社。製鉄所で培った信頼性の高い材料分析・評価技術を応用しJFE以外の外販分野でも研究開発支援サービスを展開している。