日本代表、W杯のメンバー発表は“二段階方式“!「カズの悲劇」以来初めて

3月に行われる国際親善試合に向け、日本代表メンバーを発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督。

会見後の質疑応答では、ワールドカップに登録する23人の最終メンバーがいつ明らかになるかという質問があり、以下のように語った。

ヴァイッド・ハリルホジッチ(日本代表 監督)

「おそらくガーナ戦(30日)が終わって、31日(木)になるんじゃないかなと思います。

ヨーロッパへ行く直前になるんじゃないかな。 確か6月4日(月)が最終締め切りですよね。 

本大会に臨む監督さんは皆そうなんですけど、フットボール面、それから感情面というものを全部混ぜてチョイスしなければいけませんから大変ですね。

(中略)

23人の基準はいろいろあります。

フットボール面でも人間性の面でも、ものすごく難しい作業になります」

ハリルホジッチ監督によれば、ワールドカップに臨む最終登録メンバーの発表は5月31日(木)になるとのこと。これは本大会が開幕する2週間前であり、これまでと比較してもかなり遅いタイミングでの発表ということになる。

では、なぜこのようなことになったのだろうか?日本代表のスケジューリングを見てみよう。

3月23日(金):強化試合(マリ戦)
3月27日(火):強化試合(ウクライナ戦)
5月14日(月):W杯に向けた予備登録メンバーの提出期限5月下旬:トレーニングキャンプ
5月30日(水):強化試合(ガーナ戦)
6月4日(月):W杯に向けた最終登録メンバーの提出期限
6月8日(金):強化試合(スイス戦)
6月12日(火):強化試合(パラグアイ戦)

日本代表は先日、5月30日(水)に国内でガーナと強化試合を行うと発表しており、さらにハリルホジッチ監督はこの会見の場で、5月の下旬にワールドカップ本大会に向けたトレーニングキャンプを行うと明言。

ワールドカップ直前の強化試合は最終登録メンバーで臨むことが多いが、今回はガーナ戦の結果を経て最終メンバーを固めるという方針になったようだ。

これにより考えられるのは、本大会の直前でメンバーから外れる選手が出てくるということ。

トレーニングキャンプに参加するメンバーは23名以上になるはずだが、何人かの選手は本大会の開幕2週間前に落選が告げられることになる。

これは三浦知良や北澤豪、市川大祐が外れた1998年大会と同じ発表の方法であり、過去4大会では採用されなかったやり方である。

もちろん実力勝負の世界とは言え、直前の合宿で登録メンバーから外れるというのは選手にとってもかなりショックが大きいはずだが…。

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