初の開幕投手へ順調仕上がり、広島・野村6回無失点「自分の持ち味出せた」

広島・野村祐輔【写真:荒川祐史】

多彩な投球でヤクルト打線を零封

 プロ7年目で自身初の開幕投手が有力視される広島の野村祐輔投手が16日、敵地でのオープン戦ヤクルト戦に先発。ヤクルト打線を相手に6回を投げ、91球で4安打無失点に封じた。

 前回先発した本拠地ヤクルト戦は、4回4失点と苦戦した。その反省から、この1週間はシャドーピッチング、キャッチボールで投球フォームの修正を図ったという。「ボール球を打たせ、自分の持ち味を出せた。ストレートが良かった。色んなボールを使って抑えるのが自分の投球」とチェンジアップ、カーブ、カットボール、ツーシームと多彩な投球で、青木、バレンティンとヒットを許さず、ヤクルト打線をゼロに封じた。

 4回2死からは、下半身不調の畠山に代わって一塁に入った坂口、川端に連打。さらに、廣岡の三ゴロが一塁悪送球となり満塁のピンチを招いたが、中村をツーシームでボテボテの遊ゴロに打ち取る貫録を見せた。

「(この1週間で)課題ははっきりわかった。次がシーズン(開幕)へ最後の登板になる。自分の形を出せるように、自分のピッチングができるようにしっかり準備したい」と野村。中6日で23日ソフトバンク戦に先発すれば、中6日で30日は中日との開幕戦だ。球団史上初のV3に向けて好スタートを切るため、照準はピタリと合っている。

(Full-Count編集部)

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