漢だ…ダイブでPK獲得のウェルベックを、なんとガットゥーゾ監督が擁護

『Mirror』は17日、「ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、アーセナルのFWダニー・ウェルベックのダイブをかばった」と報じた。

先日のヨーロッパリーグでアーセナルと対戦し、2試合合計1-5で敗れてしまったミラン。

しかし15日に行われたエミレーツ・スタジアムでの試合では、前半39分のダニー・ウェルベックが見せたプレーが大きな話題になった。

ペナルティエリア右に飛び出した彼が倒れ、リカルド・ロドリゲスに引っ張られたとアピール。PKが与えられたが、映像では転倒に至るような接触があったようには見えなかった。

そのため、ウェルベックは英国のメディアや批評家からかなりの批判を受けることになった。

しかし、対戦して敗れた当のガットゥーゾ監督は、自分も選手だったから似たようなことをやったと語ったという。

ジェンナーロ・ガットゥーゾ (ヨーロッパリーグのアーセナル戦、ウェルベックがダイブをしたことで話題になったね?)

「英国のメディアは、ウェルベックを強く批判した。イギリスはスポーツの国であり、正直性を信じている。

彼らの考え方を知っている。なぜなら、20歳の時にスコットランドでプレーしたからね。

私は判断しないよ。自分はかつて選手だったから、ちょっとしたことでもアドバンテージを得ようとしたこともあるのだ。

誰だって負けたくはないんだ。『ダイブをしたウェルベックは間違っている』などと言ったら、私は偽善者になるだろう。

真実を言えば、彼はミステイクをしたのだ。しかし、レフェリーはペナルティキックを与えた。

あのアーセナルとの2試合は、我々が次のレベルに進むことを助けるために重要なものだった。

経験を高め、メンタリティを強化するためにも。なぜなら、我々はあのような夜を来年も戦いたいからだ。

今、我々はキエーヴォとの試合に集中しなければならない。それが終われば、代表チームに選ばれていない選手を休ませることができる。

ダヴィデ・カラブリアとイニャーツィオ・アバーテはまだ回復していない。私は100%戦える選手を必要としている。

罠が待っている。この試合ではね。なぜなら、キエーヴォは順位と関係なく、何年もともに戦ってきているからだ。

我々は勝つためにあらゆることをしなければならない。勝利をして休みに入るのはとても重要だよ」

(エミレーツでは4-4-2を試したね?)

「我々はいつもやっているようなやり方で攻撃しようとした。同じ動きでね。しかし、アーセナルに許したシュートの数は満足できないね。

それは、チームはバランスを持ってプレーしなければならないからだ。さもなくば、チューニングが合っていないバンドのようなものになる。

全力を尽くして攻撃したいと思っているが、バランスをとることに優先順位を置かなければならない。それがなければ本当に苦労することになるからね。

スソは15~16試合連続でプレーしている。全ての試合で激しいプレーが出来ないのは当然のことだ。彼が多くのことをする必要はない。質の高い仕事をして、あとは休んでくれれば。

ただ、それをアリバイにしてはいけないね。とはいえカウンターではいささか鋭さを失うだろう。

明日は最終的には最後のフィジカルとメンタルを尽くした戦いになる。その後は少し休めるからね」

(2020年まで契約を延長すると言われているが?)

「私はそれについて考えていない。それで問題ない。自分の仕事に集中しているし、ディレクターも分かっている。

仕事を続け、選手と向き合い、彼らをより強くしていく。一日一日を生かしていく。

この選手たちは贈り物だ。彼らは全力を尽くしてくれる。そして、私が言ったことを信じてくれる」

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