横浜の観光プラン提案 海外ビジネスマンに発信

 横浜にビジネスで訪れた外国人を対象にしたガイドマッチングの実証実験が横浜市内で行われている。ガイドは市内大学の学生が担当しており、市は若者のアイデアに期待する。結果を検証し、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)や20年東京五輪・パラリンピックで来日する外国人向けにサービス拡充を図りたい考えだ。

 出張などで来日した外国人向けに横浜の魅力を発信し、市内での宿泊や観光、再訪問につなげるのが目的。同市が、国際交流をしたい日本人と訪日外国人をつなぐサービスを提供する「Huber.」(ハバー、鎌倉市)、電通国際情報サービス(東京都港区)と連携。横浜市立大をはじめ市内大学の学生約20人がガイドとして協力している。

 産学官のプロジェクト「I・TOP横浜」に参画する企業などから利用する外国人を募集。来日前に行きたい場所や食べたい物などを特設サイトに入力してもらい、ガイドとなる学生が英語で旅のプランを提案。外国人がその提案を気に入ればチャットで当日の詳細を決めていく。

 ビジネスパーソンが観光できる時間は、会議を終えて空港に向かうまでの2〜3時間などに限定されがちなのが特徴。市産業立地調整課は「大学のサークルで弓道や茶道を体験するということもあり得る。学生のユニークな発想に期待している」と話す。

 2月26日にスタートし、4月下旬までの期間中、50組の利用を目指す。詳細は同課電話045(671)3487。

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