ヤンキースの2018年開幕投手はセベリーノに決定

投手にとって開幕投手を任されることは名誉の1つだ。チームの戦略にもよるが開幕戦で先発するということは実質、その投手がエースという証となる。アーロン・ブーン新監督が就任したヤンキースではルイス・セベリーノ開幕に臨むことになった。

24歳のセベリーノは100マイルの直球を武器に先発ローテーションの一角に定着すると初の2桁14勝を挙げてチームに欠かせない選手の1人となった。一昨年までわずか8勝だったが一気に飛躍し、ポストシーズンでも大事な場面で先発を任されるなど絶大な信頼を得た。昨年1年を通じた成績は31試合に登板して14勝6敗 防御率2.98だった。

そして迎えた今季のオープン戦では日本時間3月9日に行われたフィリーズ戦で登板すると3回1/3を投げて3安打1失点と上々の初登板となった。彼はまだこの試合でしか登板していないが、ブーン監督はセベリーノを開幕投手に指名した。その一方で4年連続の大役を目指していた田中将大は第2戦にまわることになりその後はCCサバシア、ソニー・グレイ、ジョーダン・モンゴメリーのローテーションとなる見込みだ。

この決定に対しブーン監督は「昨年活躍したセベリーノは今、とても良い状態にあると思う。開幕への準備も整っているようだし彼がが開幕投手としての役割を果たすべきだと思う」とコメント。日本時間3月18日に行われたタイガース戦で先発した田中は2回2/3で4安打4失点と不本意な成績に終わったが、ブーン監督は「大事な場面を田中に任せたい」とシーズンへ向けての期待を寄せている。

田中自身も今回の決定については納得しており大役を務めるセベリーノを応援している。当のセベリーノ本人は今後、日本時間3月19日のマーリンズ戦に登板予定で調整も最終段階に入っていくことだろう。ブーン新監督の元で新生ヤンキースは今季、どのような戦いを見せるのか。チームの命運を占う初戦の行方は24歳右腕の投球にかかっている。

© MLB Advanced Media, LP.